聖隷三方原病院 高度救命救急センター    ドクターヘリのブログ

静岡県西部地区でドクターヘリを運営している 聖隷三方原病院 高度救命救急センターのブログです.

DMAT機材点検

みなさん、こんばんは。
今日のドクターヘリ担当は私、中谷と鈴木Ns.の2人体制でした。

今日は朝一番の時間前から要請を頂き、浜松市北部の山間地域へ行き、
その後も中東遠地域、もう一度浜松市北部山間地域へと合計3件の要請でした。

いずれも消防による早期の要請により、
患者救命に非常に有用であったと思います。

ところで、今日は鈴木Ns.と一緒にDMATの機材点検を行ないました。
運航終了後から開始したのですが、中々大変で20時前にやっと終わりました。。。

rps20130329_193830.jpg
         大量の資機材。全部点検するのに2時間以上かかります。。。

DMATとは東日本大震災でも注目されましたが、
大規模災害の際に病院単位で4-5人のチームとして災害現場に、
医師や看護師、調整員を派遣し災害時の医療活動に携わるメンバーのことです。

当院救急科の医師は全員がDMATの隊員資格を持ち、
看護師、薬剤師、事務職員など多くのDMAT隊員を擁しています。

DMAT隊員になるには所定の訓練を受け、
定期的にその技能を維持するための研修も義務づけられています。
明日起こるかもしれない災害のために、普段から訓練や、備品の用意は怠れません。

今日の機材点検も無事に終了。
この機材を使う日が来ないことを望みますが、
用意だけは、いつでも万端としています。

春の課外活動

こんばんは。
まろきちです。

今日は課外活動に行ってまいりました!
矢野先生、有賀さん、大瀧さん、山田さんと一緒に、ご近所の曳馬野消防署で、
「がれきの下の医療Confined Space Medicine 通称「CSM」」を体験してきました。
救助隊の方々から、個人装備についての説明を聞いた後、
消防署の一角に設置してあるCSM訓練の場所をお借りして、実際に要救助者2名に対しての
医療活動を行いました。

全員、DMAT隊員のため、ある程度の知識はあるのですが、実際にがれきの下に入る際に、
まず、「装備」からとまどってしまいました。
ヘルメット、ゴーグル、防塵マスク、手袋、肘・膝サポートをつけて狭い場所に入るのは
至難の業でした・・・
(決して私のおしりがでかいからではありません・・・(-_-;))

救助隊の方が言われた通り、いつも腰につけているポーチが意外に邪魔になる・・・(>_<)
緊張性気胸、腹腔内出血が疑われ、救出まで時間がかかる要救助者に対して行いたい
治療をするための道具をどうやって持っていく???
机上訓練では気付かなかったことにいろいろ気付かされました。
矢野先生から、
「がれきの下では、満点の医療はできない。実際に経験すると、何ができて何ができないかがわかる。
それを今回の訓練で知ってもらうことが大事だから」
の言葉がずしんときました。
医療活動を終えてから、救助隊の方々が救助を行っているのを見て、
あらためてすごいなあと思いました。
さささっと狭い空間に入っていき、搬出のパッキングを行い、掛け声をかけながら、
毛布にきれいにくるまれた傷病者が、シュポッとがれきの中から出てきた時は、
感動でした!
正直言うならば、
「ほ、惚れてまうやろ~!!!」
って感じです。
(私だけの感想ではありません。参加した女子全員の感想です!)

普段のヘリの事案でも救助事案はよくあります。
あくまで私たちは、消防の方々の活動の中に「医療」というツールを持って組み込まれる立場です。
消防の方々の見解、医療班の見解を現場で良好にコミュニケーションをとることが、
傷病者にとっての最良の医療提供になります。
救急隊とは接する機会は多いのですが、救助の方々と接する機会はなかなかないので、
こういった訓練を通して、顔の見える関係を築いておくことは大事です。

IMG_1731-1.jpg
今日の1枚。
う~、残念ながら、イケメン救助隊の方々を写真に収めるのを忘れてました(>_<)

矢野先生!まろきち、次もぜひ参加したいです!
えっ、よこしまな考えはみじんもありませんよ(;一_一)

夜間のドクターカー出動

救急救急センター 救急科 志賀です。

昨夜は二次救急輪番日。準夜帯の前半、市内各所からの救急搬送を受けている最中に消防指令センターからのホットライン。市内北遠で発生した外傷事案に対しての、救急隊現場到着前のドクターカー要請です。出動の旨を返答し、慌ただしく準備を始めます。

間もなく最寄りの消防署からの救急車が到着。医師二名と看護師一名を乗せて現場に向かいます。
縮小 ドクターカー DSCF0485

現場から当院に向かう一本道を出動救急隊は南進、ドクターカーは北進。互いに無線で連絡を取りつつ、丁度中間地点で合流。車内で救命処置を追加し、傷病者の状況を報告しつつ当院に搬入となりました。

夜間の医師派遣は一時的に救急外来のマンパワーが減ってしまいますが、その分重症な傷病者にいち早く接触し、必要処置を病院前で早期に開始することが出来ます。更に出動した者が搬入後もそのまま診療を続ければ、初期診療がスムーズに進みます。


中山間地からの施設間搬送

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリは出動2件です。

(1)救急現場出動:県中部の中山間地域より、救急隊現着前の要請→現着した救急隊の判断にて上空キャンセル
20130327_085551(1).jpg

(2)施設間搬送:県西部の中山間地域より、直近の救命救急センターへの転院搬送
20130327_120635.jpg

前述のように浜松ドクターヘリは救急現場出動が主体ですが、施設間搬送も大切なミッションです。

ドクターヘリを活用することにより搬送時間が大幅に短縮します。本事案では、救急隊のみの活動の場合は1時間程度が見込まれます。ヘリによる搬送時間は10分でした。

搬送中はフライトスタッフが傷病者の状態をチェックして必要な治療介入を行ない、全身状態の安定化に努めます。揺れの少ない安定した空路搬送により、傷病者への負担も軽減します。

更に搬送を依頼した医療機関のスタッフは搬送に同乗しなくて済むので、地域の医療機関の負担軽減にも繋がります。

中山間地域への出動

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリは、県中部の中山間地域への救急現場出動1件。消防の覚知内容からドクターヘリが要請されたものです。

20130326_101019.jpg

中山間地ではヘリの着陸適地は限られます。CSと消防司令との間であらかじめ調整を行ない、最寄りのグランドにて救急隊と合流。

縮小 20130326 高郷グランド 

合流後の救急車内活動は7分。二次救命処置を追加し、ドクターヘリによって直近の二次医療機関に搬送となりました。

本事案では、ドクターヘリを活用することにより現場で早期に救命処置が開始され、更に救急隊のみで対応した場合と比較して搬送時間が大幅に短縮しています。


施設間搬送2件

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリは、現場要請1件(→上空キャンセル)に加えて施設間搬送2件でした。

事案(1)中東遠の二次医療機関→県中部の高次医療機関へ
20130325_122440.jpg


県中部に搬送した場合、給油をしてから帰投することが多いです。これは、県中部から基地病院への飛行中に更にヘリ要請が入った場合に、燃料に余裕をもって対応するためです。
20130325_122030.jpg

本日も実際に、帰投中に中東遠でドクターヘリ要請が検討される事案がありました。出動救急隊の判断で、県防災ヘリが対応することになりました。

事案(2)県西部→愛知県東三河へ
20130325_133943(1).jpg

施設間搬送を受け入れて下さった2つの医療機関に、心よりお礼申し上げます。

県西部ドクターヘリは消防の要請による救急現場出動が大半です。しかし施設間搬送もドクターヘリの大切な役割です。ヘリの機動性を活かすことで搬送時間が短縮します。更に搬送元の医療従事者は、搬送業務をフライトスタッフに委ねることが出来ます。

フライトスタッフの資器材

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリは要請2件。救急隊現着前のヘリ要請→現着した救急隊の判断で上空キャンセルとなりました。

いづれも消防覚知後間もなくドクターヘリが要請されており、素晴らしい判断だと思います。

さて、本日のブログは資機材の紹介です。

私達のフライトチームの携帯資機材として、ドクターバック・ナースバック・小児バック・セカンドバック(セカンドチーム出動時用)があります。

それ以外に、スタッフの各個人がそれぞれ工夫して資機材を準備している場合があります。

昨日のように、例えば多数傷病者事案ではフライトスタッフが二手に別れて搬送に当たることもあります。場合によってはチームの資機材を相手に渡し、自分は単独で搬送に対応する可能性も考えられます。

20130324_134343.jpg

これはフライトナースの有賀さんが携帯している個人資機材です。

20130324_133943.jpg

(1)静脈路確保のための静脈留置針・骨髄針・シリンジ・アルコール綿・駆血帯など
(2)救出事案で救出に時間がかかる場合、救出中に現場で採血を行なうことを想定したスピッツ類
(3)救出現場に入る際の、個人防護としての手袋

など、自分なりに状況を想定して準備を行ないつつスタンバイをしています。

複数傷病者に2機のヘリで対応

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリは、連日の複数傷病者事案に対応しました。

浜松市内北遠の山間地域で発生した外傷事案に際して、現場の救急隊が「傷病者は2名」「ドクターヘリが必要」と判断し要請となったものです。

北遠の現場から市街地の救命救急センターに通常の救急搬送を行なった場合、40分~60分かそれ以上を要します。

この地域で重症者が2名の場合、2機のヘリを用いることで、双方を早期に救命救急センターに収容することが可能となります。

本件の最終的なトリアージ結果は赤1名+黄色1名。ドクターヘリ・出動救急隊・消防指令室の間で短い時間で調整を行ない、浜松市消防ヘリも出動し傷病者の搬送に対応することになりました。

フライトスタッフも二手に分かれて搬送に当たりました。

まず、赤傷病者1名をドクターヘリで基地病院へ搬送(フライトドクター+OJTフライトナース)。

縮小 429 DSCF0467

次に、黄傷病者1名を浜松市消防ヘリで基地病院に搬送(フライトナース)。

縮小 はまかぜ DSCF0470

浜松市消防ヘリに搭乗出来る医療スタッフは、原則的に1名のみです。通常は医師1名が搭乗します。本件では、浜松市消防ヘリの運航開始以来初めて「ナースヘリ」方式での搬送となりました。

縮小 2機 DSCF0474

自分は受け入れ側に回り、CSと調整しつつ2機への対応を行ないました。

さて・・・2日連続で、1件で2名の傷病者に対応しました。

昨日はドクターヘリとドクターカー、本日はドクターヘリと浜松市消防ヘリとに分かれて搬送を行ないました。

フライトスタッフには、事案の発生場所・医療機関との位置関係・搬送時間・傷病者の状態・自分達のマンパワー等を勘案して、最適な搬送先と搬送方法を考えることが求められます。

複数傷病者への対応

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のフライトスタッフは、ドクター(自分)・ナース(小割さん)に加えてOJTドクター(山本先生)の3人体制です。

本日午前に、県西部地域から救急隊現着前のドクターヘリ要請あり。市街地における交通外傷事案です。

出動途上、現着した救急隊から消防無線により緊迫した状況が報告されます。現場をイメージして、機内で処置の準備を進めつつ作戦を練ります。

ドクターヘリは現場直近の空き地に着陸。資器材を担ぎつつ150m程全力で走って、事故現場に向いました。

息を切らして現場に到着すると、実は傷病者は2名でした・・・。

すぐに頭を切り替えて、当初の作戦を変更します。状況を再確認し、先着した救急隊のトリアージに基づいて対応を開始します。並行して、搬送先と搬送方法をごく短い時間で、フライトスタッフ及び救急隊隊長で協議します。

2名の傷病者の現場診療の結果を踏まえて

 ・1名は県中部の高次医療機関にヘリ搬送(フライトドクター・フライトナース)
 ・もう1名は近隣救命救急センターにドクターカー方式で搬送(OJTドクター)

の形で分散搬送を行ないました。

2名の傷病者の搬送を受け入れて下さった2つの医療機関に、心よりお礼申し上げます。

さて山本先生は今日が最後のOJT。自分がサポートしつつ、メインドクターとして動いて貰いました。2カ月間の救急ローテートや先日のOJTシミュレーション等で得た力を存分に発揮。2名の傷病者に最短の時間で必要な現場診療を的確に行ない、更にドクターカー搬送が行なえたと思います。

20130322_104053.jpg

帰投途中の山間地では、山々の木々の間にピンク色の桜が色づいていました。今日の静岡県は穏やかな気候です。上空からも春の到来を感じました。

20130322_110959.jpg

はまかぜくん初搭乗

こんばんは
今日のヘリ当番はまろきち、みどりさん(宍戸ナース)、OJTやまもとくんでした。
今日は風が強く、ほぼ終日運休状態でした。
17時にスタンバイ終了し、さて、帰って、おいしいご飯を炊いて食うぞ!とにんまりしていたら・・・
プルルとヘリホットラインが!
山間部での交通事故事案へのヘリ要請。
しかしながら、強風のためドクターヘリは出動不可。
それならばと、消防ヘリ(はまかぜくん)を要請。
さらにドクターピックアップも。

私にとってはまかぜくんとの初コラボ。
ドキドキしている私のそばで、みどりさんがせっせと出動準備をしてくれて、
送り出してくれました。
DSC04113-1.jpg
はまかぜくんでの出動の場合、ドクターのみの搭乗となります。
いつもそばにいてくれるナースはいません。
いつも行っている医療活動を救急隊の協力を得ながら、自分一人で行わなければなりません。
こう見えて(どう見えて?)、人見知りでかつ緊張しいの私は、
借りてきたネコ(わんこではない)のようになってしまいました・・・(-_-;)
ランデブーポイントで救急車に移動してやっと、よく知っている救命士さんがいて、ホッとしました。
いつもの医療活動をよく知っていて、私が活動しやすいように先回りして手伝ってくれました。
(なのに、名前を間違えてしまってゴメンナサイ・・・(>_<))
救急隊・航空隊の方々と一緒に活動し、無事に当院まで搬送できました。
DSC04123-1.jpg

後で、要請してくれた救命士さんが、
要請しようかどうか迷った経緯を話してくれました。
山間部の事案でかつ日没が近い状況。
傷病者の状態は安定していそう。
直近への搬送も考えたが、もし高次の医療を必要とする外傷が見つかった場合、
次の医療機関への搬送が必要となるのでは・・・。
その場合、日没が迫っているということは、空路での搬送ができなくなる可能性もある。
短い時間でそれらを考慮し、判断し、ドクターヘリを要請。
ドクターヘリがだめなら、消防ヘリ。さらにドクターピックアップも。

こうした消防の方々の活動があって初めて、
私たちはヘリを使用した医療活動ができることをあらためて感じました。

今日は傷病者の方を初療医に引き継いだあと、思わずみどりさんに抱きついてしまいました(>_<)
DSC_0045-1.jpg
みどりさん、こんなにちっちゃい(ちょうどドクターバック2つ分の大きさ)ですが、
今日はとっても大きな存在に感じました(*^_^*)

もうすぐ卒業

こんばんは。
今日のヘリ当番は、まろきち、佐奈ナース、OJT山本君でした。

今日は2件出動。転院搬送と外傷事案でした。

OJTの山本君は、昨日、無事に?2年間の初期研修の修了証書を受け取ることができたとのこと。

先月初めには、JATECのABCDアプローチって何っすか?と言っていた彼も、
今日は外傷患者さんの診察をABCDアプローチで行うことができるようになりました。
もうひとつ感心したのは、機内で患者さんにこまめに声かけをして状態変化がないかどうか、
前のめりになって観察していたことです。
ヘリ搬送は搬送時間の圧倒的な短縮にはなりますが、機内で患者さんの様態が急変した際には
不利な状況になります。
ヘルメット着用、狭い空間、飛行時の騒音などなど、患者さんの状態を観察するのは難しいです。
少し前のめりになって、患者さんの体に手を当てながら継続した観察を行う・・・
また、意識のある患者さんにとっては私たちのその手が安心につながるのではないか・・・
今日はそれを自然に行っていた山本君に感心しました(*^_^*)
DSC05074-1.jpg
ミッション終了し帰投後の1枚です。
いい顔してるやん、山本君!

春風

こんばんは。
今日のヘリ当番は、まろきちと大瀧ナースでした。
要請は1件。救助事案でした。

今夜は春の嵐になるって聞いたので、早めに帰ってきました。

そういえば・・・、
ヘリに乗るようになってから、「天気」を気にするようになりました。
ニュースを見たら、必ず、日々の天気、週間天気予報をチェック。
出勤時には、空模様や風の強さをチェック。
朝の点検時には、屋上の風の強さや、視界(富士山の見え方、アクトタワーが見えるかなど)をチェック。
そして、機長さんから、日没時刻、その日の気象状況、運航状況を聞いて、ふむふむとうなずく。

今日は終日出動が可能かどうか?
山間部への出動は可能か?
山間部はヘリの役割が大きいため、出動できるかどうかは重要です。
日没時刻を頭に入れておくことで、日没近くの出動時に現場滞在時間、現場での治療、搬送先などを
あらかじめ考えることができます。
また、病棟当番との兼務が多いため、病棟業務の予定を立てるのに、その日の天候・運航状況を
確認しておくことも必要になります。

DSC_0031-1.jpg

ベル君の向きが変わったのに気がつきましたか?
風の向きが変わってきました。
春がやってきました。

この1年、ヘリの業務を通して、季節の移り変わりを感じてきました。
もうすぐ、浜松での2度目(正確には3度目?)の春を迎えることとなります。

ところで・・・
この後ろ姿、わんこドクター???

みなみかぜ しっぽがたれる わんこかな

新幹線と競争.

みなさん,こんにちは.中谷です。
今日のドクターヘリ当番は私と,有賀Ns.,研修医の山本Dr.がOJTで同乗です.

本日の出動は4件.
うち2件はキャンセルでしたが,いずれも救急隊現着前に内容で要請されており,
接触後にドクターヘリ必要なしの判断をされております.
一刻も早い患者接触には,この現着前要請が非常に重要です.

残りの2件はいずれも遠隔地からの要請でしたが,
1件目の出動途上に下を見れば東海道新幹線が走っていました.

rps20130316_180400.jpg
                真ん中当たりに新幹線見えますか?

新幹線は270km/hr以上のスピードで走っていますが,
ドクターヘリはそこまでスピードを出してはいません.
構造上は270km/hrも出せるようですが,安全のため実際はもう少し遅いスピードで飛んでいます.
ということで,新幹線には競争しても負けてしまいますが,
なにぶんこちらは空の上なので,目的地まで障害物無く一直線で行けるのが強みです.

ドクターヘリは通常の飛行機などとは違って,目的地が常に一定ではありません.
なので,一直線に目的地にたどり着けるというのは,
一刻も早い救命のためにとても重要なことなのです.

rps20130316_180453.jpg
              モヤがかっていますが富士山見えますか?

今日も沿岸部,山間部と縦横無尽に活躍したドクターヘリでありました.
明日からも安全運航で,目的地にいち早く駆けつけます.

高速道路のヘリポート

皆さんこんにちは。
今日のヘリ当番の中谷です。
フライトナースは大瀧Ns.、研修医の山本Dr.もOJTで同乗です。

今日の要請は2件。
うち1件はキャンセルでしたが、もう1件は中東遠地域の外傷事案に出動しました。
近隣の病院へ搬送し、ミッション終了し帰投しましたが、
帰りに新東名高速の上を飛んで帰ってきました。

rps20130314_164448.jpg
               掛川PA上空、ヘリポートが左側にあります。

新東名のPAやSAにはほとんどにヘリポートが設置されていて、
当ドクターヘリも離着陸の実績があります。

新東名高速道路は災害対応となっており、内陸にあり災害時にも強い作りとなっています。
有事の際にはこのヘリポートがドクターヘリはもちろん、
自衛隊や消防機関などの輸送拠点として活躍することになっています。

OJT中のシミュレーション訓練

救命救急センター 救急科 志賀です。

今後フライトドクターあるいはフライトナースとしてドクターヘリのスタッフを目指すメンバーを対象に、OJT(on the job training)の一環として行っているシミュレーション訓練を御紹介致します。

司会進行・指導役は現任フライトスタッフです。

シミュレーション開始。出動コールが鳴り、ドクターヘリエンジンスタート。ヘリに搭乗し、離陸後に「基地病院近隣で発生した交通外傷事案」という想定が付与されます。

縮小 想定付与 20130313_135854

現場上空まであと3分です。現場活動をイメージし、搬送先と搬送方法を考えます。並行して現場で必要となる医療処置を考え、機内で準備を行います。

縮小 機内準備 20130313_140210

ヘリは現場直近に着陸→救急車に走って乗り込み、出動救急隊と合流。まずは状況を確認しつつ傷病者の評価を開始します。

縮小 合流 20130313_140636

傷病者は外傷による出血性ショックです *マネキン人形を用いています。 

縮小 ショック状態 20130313_135351

フライトナースは速やかに静脈路確保を行い、固定します。次に鎮静等の必要薬剤を投与します。

縮小 静脈路確保 20130313_140916

フライトドクターはリーダーとして全体をプランニングしつつ、気管挿管等の二次救命処置を行います。

縮小 挿管 20130313_141503

シミュレーション終了後は、全員で椅子に座ってデブリーフィング。自分達の活動について良かった点や改善点を自由に意見交換します。最後に指導者がまとめを行います。

縮小 振り返り 20130313_142306

更にOJTメンバーと指導者で膝を詰めて、動画を見ながら時系列に沿って詳細な振り返りを行います。

縮小 動画を見て 20130313_162319

OJTとしての現場出動に加えて、訓練で実際の事案に基づいたシミュレーションを経験しておくことは非常に重要と思います。

更に・・・現場活動の答えは決して一つではありません。指導側もシナリオを考えて進行し、デブリーフィングで意見を述べ合い、問題点を整理して手短なまとめを行なうことで自分達の勉強にもなります。

長いフライト

こんばんは、まろきちです。
今日は、私、大瀧ナース、OJT鈴田ナース・・・と、レディースデーとなりました。
DSC_0001-1.jpg

本日は、キャンセル2件、出動2件となりました。
1件は、静岡県東部への応援出動となりました。
もちろん初めての地域のため、その地域の医療体制(医療機関、消防との連携など)に慣れていないため、
戸惑う面もありました。おそらく、今回、要請、受け入れをしていただいた方々も戸惑いがあったと思われます。
ご協力ありがとうございました。
常日頃、顔の見える関係で現場活動が行えることのありがたさを感じる一方、
初めての状況下でも、自分たちがすべき医療活動を行える、柔軟な対応能力を身につけなければ・・・
と思いました。

DSC_0021-1.jpg
帰投の際の1枚です。
この後、途中で燃料を補給し、帰投した直後に次事案(ほぼ2件同時。1件はキャンセル)対応となりました。

お昼御飯は15時ごろ。
夕方、勤務を終えてくたくたになって家路に・・・
そのままついさっきまでこたつで寝てしまいました・・・(>_<)

あれから2年。

みなさん、こんにちは。
今日のドクターヘリ担当の中谷です。

本日のヘリ当番は、大瀧Ns.とOJT山本Dr.の3人体制です。
花粉は多いものの、良い天気で運航日和なのですが、世の中平和なようです。
良いことですね。

今日は東日本大震災からちょうど2年。
2年前の今日、私はICUで勤務中でした。
耐震設計の当院もグラグラ揺れて、少し酔ったような感じになったことを覚えています。
その後は毎日がめまぐるしく過ぎ、被災地から遠く離れたこの浜松でも、
大震災の影響を強く受けたことを覚えています。

当院からもドクターヘリでDMAT派遣し、
矢野医師はじめ3名の医療スタッフと中日本航空から2名の運航クルーを東北へ派遣しました。
石巻市立病院での患者とスタッフの救出では、その大きな役割を果たして帰ってきました。

我々に出来たことは、大きな災害の中でも、本当に小さな事だったかもしれません。
ただ、その小さな力が沢山集まって、大きなうねりになるのだと思っています。

たくさんの方が亡くなり、未だ多くの方が行方不明となっていますが、
我々に出来ることは、この大災害を忘れることなく後世に伝え続け、
次にやってくる大災害への備えとすることです。

忘れることなく頑張っていきます。

震災

汗だくの現場活動

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリは、救急現場出動が3件でした。

(1)静岡県西部 市街地における高エネルギー外傷

20130309_111433.jpg

(2)静岡県中部 山間地における高エネルギー外傷

20130309_124055.jpg

(3)愛知県東三河 内因性疾患(愛知県ドクターヘリの応援出動)
20130309_153557.jpg

快晴にも関わらず、黄砂により視程(してい)の悪い1日でした。

本日は3件とも、救急隊が現場に到着する前のドクターヘリ要請です。119通報内容、つまり受傷機転や症状の段階で躊躇無くドクターヘリを要請して来た消防側の判断は、大変素晴らしいと思います。これは、早期の医師診療開始に繋がります。

また3件とも、出動救急隊は合流前に消防無線で傷病者情報を簡潔に伝えてくれたので、合流後の現場診療がスムーズに進みました。これは、現場滞在時間の短縮に繋がります。

さて・・・3件目を終えて帰投した際、数ヶ月ぶりに全身汗だくでした。

2週間前までは、出動時にはジャンパーが手放せない寒さでした。

本日の浜松の最高気温は22.8度。春の到来を感じる1日でもありました。

~ヘリの車窓から ぱーと⑧~

みなさま、こんばんは(*^_^*)
フライトナースのすずきです。

本日(3/8)は岡田せんせいとOJTの山本せんせいとわたしの3人で担当でした。

本日は1件現着前要請をいただきました。今回は現場の判断で救急隊のみで対応可能と無線で連絡があり、キャンセルとなりましたが、早期の要請を今回もいただけたことで、もしも、合流となっていた場合、現場直近へ着陸し早期に救急隊とも合流できたと思われます。
消防機関の方の判断ってすごいですね。

話は変わり、みなさまお待ちかね(?)
~ヘリの車窓から ぱーと⑧~ のお時間となりました。

本日の1枚目
heri1.jpg
茶畑の奥には地平線  が…

なんということでしょう(--〆)
霞んじまっとる!!
陸地と空の境界線がないっ…

なんだか鼻がムズムズしてきたゾッ((+_+))
heri2.jpg
天竜川が海ではなく、霞の向こうに注いでいる

こんな景色を見ていると、目までやられてきたっ!!!

heri3.jpg
アクトタワー(浜松駅)はかくれんぼ中

普段はもっとくっきり見えるはずのアクトタワーまで飲み込まれている(;一_一)

これはこの季節ならではの『花粉?』 それとも話題の『PM2.5?』 はたまた、まだ浜松には上陸していないはず?の『黄砂?』

これから、目、鼻にはつらい時期が到来?!

みなさま、お大事に…

深夜の多数傷病者事案にドクターカー派遣

救命救急センター 救急科 志賀です。

夜勤中、来院される患者さんも一旦途切れた深夜帯。突然、MC(メディカルコントロール)のPHSが鳴り響きます。

「近隣で多数傷病者事案が発生→最重症の傷病者1名の収容に加えて、更にドクターカーも出して欲しい」。

相手は見知った救命士さん。断片的な情報と電話越しの声色で、現場の緊迫感が伝わります。敢えて詳細は聞かず、即答で承諾。

人手を集め始めた途端に、次は消防司令室からのホットライン。

「直近の消防署から出動させた救急隊1隊が間もなく到着するので、そちらの医師看護師をピックアップして速やかに現場に向かいたい」。

深夜帯は人手が少なめなため、マンパワーの配分をリーダーナースと短い時間で考えます。

自分は指揮者としてERに残ります。これから搬入される最重症の患者さんの対応と並行して、情報収集と事案全体のマネージメントを行います。出動は他の医師2名と看護師1名の3名とします。

準備をしている真っ最中に迎えの救急車が到着。最低限の資機材と通信手段を携帯し、「重症傷病者は必ず分散搬送」「ERと連絡を密に」と作戦を確認し、出動を見送ります。

DSCF0444.jpg

さて・・・ここからが本番。重症傷病者の連続搬入→救命処置→並行して情報収集→現場医療スタッフへの電話指示を繰り返すうちに、徐々に事案の全容が判明していきます。

最終的に、3名の医療スタッフは3隊の救急車に1名ずつ分かれて同乗。傷病者はそれぞれの医療スタッフと共に、3つの医療機関に分散搬送することが出来ました。

多数傷病者事案では、通常の救急現場活動に加えて事案全体のマネージメントが大変重要になります。本事案では3名の医療スタッフを投入して傷病者に対応しつつ、消防の現場管理にも協力しました。

深夜帯にも関わらず、躊躇なく医師現場派遣の必要性を判断し、医療スタッフの速やかなピックアップ→現場投入を実践した消防側の動きは実に素晴らしいと思います。

消防と医療が連携して、この時間帯に自分達の出来る最大限の病院前医療を行うことにより、それぞれの傷病者の搬送先の決定と搬送を、安全かつスピーディーに進めることが出来たのではないかと思います。

そして、off the job での多数傷病者対応の訓練や研修の重要性を強く実感したミッションでした。

2013年3月のドクターヘリ事後検証会

救命救急センター 救急科 志賀です。

今月のドクターヘリ事後検証会のご案内です。

第142回 静岡県西部ドクターヘリ事後検証会

日時:平成25年3月22日(金)

場所:聖隷三方原病院 救急棟3階 大ホール

時間:18時~

内容:(1)平成25年2月の全事例検証
    (2)事例検討 2例

   *医療従事者及び消防職員が対象です。  

   *静岡県西部に限らず、他の地域の方々の参加も歓迎です。

    事例検討では、多数傷病者事案2例を取り上げます.    

    興味をお持ちの方は,是非足を運んで頂けましたら幸いです。

    宜しくお願い致します。

縮小 20120930_092301

   *当院屋上ヘリポートを離陸する静岡県防災ヘリコプター オレンジアロー(BK117C-1)

    (上述の事案と直接の関連はありません)。

平和な日勤

こんばんは、まろきちです。
今日のヘリ当番は、
まろきち、実は同い年の村松ナースマン、今日もマイペースOJT山本くんでした。
風は少し強めでしたが、もうすぐ春だなあって感じる暖かな一日でした。
ヘリの要請はなく、救急車の搬入も1台のみ。平和な日勤(*^_^*)
あっ、でも、花粉症のスタッフにとっては、お鼻グシュグシュ、お目目しょぼしょぼ。
しんどい一日でした・・・^_^;

先日、美容院で世間話をしているときに、美容師さんに
「うちの子、ドクターヘリが大好きなんですよ」
と言われました。
素直に、「ありがとうございます。そういうの聞くとうれしいです」って答えました。
昨年夏には、女子中学生の子が憧れのドクターヘリのお仕事を見学に来てくれました。

現場出動した際、着陸した場所に、ちびっこたちが来てくれることがあります。
時には、野球や授業を一時中断して、離着陸の協力をしていただいています。
患者さんの状態が安定している時は、飛び立つ際、ありがとうの気持ちをこめて、
ちびっこたちに手を振ることがあります。

将来なりたい職業のひとつに、ドクターヘリのお仕事(パイロットさん、整備士さん、フライトドクター、
フライトナース)を選んでくれるちびっこが増えるといいなって思います。

スタンバイ終了後の1枚。夕日がまぶしい・・・
DSC_9923-1.jpg
うん??わんこDr.?
まろきちのいない間にいつの間に!
ちびっこたちのヒーローになろうと思ってる??
あ、この写真、山本くんのマイペースさが明らかになってますよね^_^;

~ヘリの車窓??から~

本日になってしまいましたが・・(T_T)
昨日のヘリは 矢野医師・有賀が担当致しました。
(久々に投稿します フライトナース:有賀 です。宜しくお願い致します。)

静岡県西部地区・・最近は強風に悩まされる事・・しばしば・・。
本日は(昨日は)比較的穏やかな陽気・風で春の訪れを感じる1日でした。

3月4日②
↑ 何やら・・中を・・。気になる・・^m^

要請は3件ありました。(2件は 現場到着前要請・1件は 転院搬送)
どの事案も 早期治療介入・搬送時間短縮 等 多くの観点から ヘリを有効活用して頂いた
ものであったと考えます。

3月4日③
↑ 搬送終了後の帰投の際の1枚。(市内上空) (^_-)-☆

すべてにおいて・・「時間管理」はとても重要な概念となります。
1分・1秒でも早くかつ安全に。
各自の知識・技術・経験もそうですが・・場面・場面において各職種の方々との協働・・。
これ、とっても重要なキーワードになります。

本日も、現場で・・搬送先で・・病院内で・・機内で・・多くの皆様との協働により
バトンを渡す事が出来ました。

協働を更に円滑にするもの・・顔の見える関係(^_-)-☆
先日志賀医師からの投稿にもありましたが、各種教育コース・訓練・検証会 等々・・
(ホッ・・とする瞬間でもあります。今日もたくさん・・)
今後も多くの機会を通じて関係を構築していきたいと思います<(_ _)>

3月4日①
↑ 搬送終了後パートⅡ (まもなく・・到着) (p_-)

毎回恒例・・私、有賀の投稿は脱線しがちですが・・
しかも、タイトルと関連する写真の解説が少ない・・(T_T)
ご愛嬌と言う事で。ヘリの車窓??より外を見ながらふと思った事でした。

皆様、今後とも宜しくお願い致します。   有賀でした。

外傷セミナーにもドクターヘリ(2)

救命救急センター 救急科 志賀です。

昨日、当院で外傷セミナー(JPTEC:Japan prehospital Trauma Evaluation and Care)のインストラクターコースを開催しました。

外傷セミナーの指導者育成による、地域の外傷初療のレベルアップが目的です。全県から消防職員及び医療関係者が参加しました。

当院の救命救急センターからは、今回も有賀さんと自分がスタッフとして参加しました。

20130303_103236.jpg

セミナーでの模擬指導例を見た後に、効果的な指導方法について話し合います。

20130303_130046.jpg

参加者同士が「インストラクター役」「受講者役」に分かれてロールプレイを行った後に、それぞれが行った指導に関して話し合います。

今回も、お昼休みにドクターヘリに関連するランチョンセミナーを開催しました。

テーマは「机上訓練:多数傷病者事案へのドクターヘリの投入」です。

20130304_081348_20130304083323.jpg

まず事例を提示。次に参加者に2~3名ずつの小グループに分かれてもらいます。

20130304_081736.jpg

「自分達が最先着救急隊だったら」という設定でテーマに関して考えてもらい、グループごとに発表を行い、最後に講師がまとめます。

実際の現場では、最先着救急隊はこれらの事項を限られた時間で次々と判断し決断していく必要があります。しかし机上訓練では、活動方針に関して余裕を持って考えたり職種を超えて仲間と話し合うことが出来ます。

自分の経験からも、多数傷病者事案について訓練や研修で事前に体験することは非常に重要と感じています。

参加された方々は、職種も背景も地域も様々です。それぞれの立場で、多数傷病者事案への対応及びドクターヘリとのスムーズな連携に関して考えて頂く機会とれば・・・と思います。
このページのトップへ