聖隷三方原病院 高度救命救急センター    ドクターヘリのブログ

静岡県西部地区でドクターヘリを運営している 聖隷三方原病院 高度救命救急センターのブログです.

早朝のドクターヘリ要請にドクターカーで対応

救命救急センター 救急科 志賀です。

救急科は日勤と夜勤の二交替勤務です。今週は、自分は夜勤が続きます。

昨夜は夕方から朝まで、近隣からの救急搬送が続きました。

朝7時20分頃、連続搬入を受けている最中にドクターヘリホットラインが鳴り響きます。地元の消防からのドクターヘリ要請です。

しかしドクターヘリのスタンバイ開始は8時30分から。この時点では運航スタッフも揃っておらず、機体の準備も進んでいません。即座のヘリ出動は困難です。

消防指令センターもそれを知っており、「この時間なら(ヘリは)出れないですよね・・・?」。

医師派遣の方針は変えず、ドクターカー出動に切り替えます。事案内容と救急現場の位置をざっと把握し、出動救急隊(A)・指令センターとの間で、短時間で細部を調整します。

丁度、救急外来には別の救急隊(B)が他の患者さんを搬送して来ています。搬入を終えた救急隊(B)に医師搬送を依頼。出動メンバーは、日勤なのに6時半から患者さんを診てくれている菊地先生と、当直の2年目研修医の2名に決定。ロスタイム無く速やかに出動。

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出動隊(A)と医師搬送隊(B)は無線で互いに連絡しつつ合流点を設定。現場と当院の中間地点で合流し、当初の予定通りに医師同乗で当院へ搬入→早期合流が早期の根治治療に繋がりました。

静岡県は数日前に梅雨入りしました。この時期のドクターヘリの運航はどうしても天候の影響を受けてしまいます。

しかし、私達は救急隊が医師現場派遣を必要と判断したことを重視します。出動要請には最大限可能な範囲で、ドクターヘリあるいはドクターカーで対応するようにしています。

梅雨入り・・・

みなさん、こんにちは。
救急科中谷です。

昨日、今日とフライトドクター担当は私と、OJT菊地先生。
フライトナースは昨日は小割さん、今日はベテラン佐奈さんです。

九州、四国地方に続き、東海地方も梅雨入り致しました。
ということで、昨日の昼からはずっと運休状態です。

ドクターヘリは雨だけでは運休にはなりませんが、
有視界飛行が基本ですので、視程の悪い日は運休となります。

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ご覧の通り、ヘリポートの向こうは真っ白・・・
とても有視界飛行どころではありません。

これからしばらくは、こういう日が続くと思いますが、
飛べない時もドクターカーで対応できる地域は対応しますし、
雨が降っていても、視程さえ良ければドクターヘリにて対応できることもあります。

天気には勝てませんが、出来る範囲で最大限の活動をこれからも続けていきます。

ちょっとマニアな世界へご招待!

皆さんこんにちは フライトナースのすずきです。
5月27日(昨日)のヘリ当番は、やの先生、OJTできくち先生と私の3人でした。
要請は、17時過ぎのスタンバイ終了後に1件入りました。すぐさま対応できるよう準備を開始しましたが、キャンセルとなりました。
スタンバイ終了後でも積極的にヘリ要請をいただき、ありがとうございました。

本日は(昨日となってしまいましたが…)ちょっとマニアな世界を皆さんにご紹介したいと思います。
小さい頃から乗り物が好きで、夢は『電車の運転手』だった私ですが、ヘリコプターはフライトナースになるまであまり意識をしていない乗り物でした。
現在使用中の機体はユーロコプターのEC135(JA115D)です。

写真

ベル429が来る前まで使用していた機体です。日本のドクターヘリでもよく使用されており、世界のドクターヘリでもよく使用されている実績のある機体です。
このEC135の特徴を今回はご紹介します!

最大の特徴は、テールにフェネストロンという換気扇みたいなものが装着されています。

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むき出しのテールローターではないため、接触事故の危険性が抑えられるほか、羽が不均等間隔に配置されているため、騒音の軽減が図られています。↓↓

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このフェネストロンが装着されてる垂直尾翼ですが、もう一つ面白いところがあります。
他のヘリコプターにも共通していますが、ヘリコプターの垂直尾翼はよく見ると左右対称ではありません!

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皆さんわかりますか?? なんだか『マンボウ』みたいでしょっ!!

少しねじれるようになっていますねっ!
ヘリコプターはメインのローターが回転することで飛行していますが、1つのローターでは機体が逆に回ろうとする力が働きます。それを抑えるためにテールローター(フェネストロン)が付いています。EC135はローターが上から見ると反時計回りに回転するため、機体は時計回りに回ろうとします。そこでフェネストロンが高速回転することで右から左へ空気を押し出し、安定を保ちます。高速で飛行しているときは垂直尾翼に角度が付いていることで、直進性を出すことができます。

なんだか『マンボウ』みたいな垂直尾翼ですが、ヘリコプターを安全に飛ばすための力強い味方なんです!

今後も、機体の特徴をUPしていきますので、お楽しみに!! (^^)/~~~

満月の夜に思ふ

こんばんは、まろきちです。
満月見ながら、まろチャリこいで帰ってきました(>_<)
先日、健康診断で体重計とメジャー(腹囲はかる)に完敗したため、
まろチャリ通勤、始めました。

あっ、今日のヘリ当番は、
まろきち、ナースともなりくん、そして、そして、初登場、整形外科:川口せんせい!
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機内点検が終わった直後に要請が入り、むむ、初コラボか!と思いましたが、
上空でキャンセルとなり戻ってきました。
で、本日は平和に終わりました。
(私とともなりくんの時は世の中が平和なことが多い)

整形の先生方、来月もよろしくお願いします!

満月の夜にふと思ふ。

私たちのブログを読んでくれたひとたちのココロがちょっとあったかくなって、
また次も・・・って楽しみに思ってくれたらいいな
ちっちゃな楽しみの積み重ねが、辛いことや悲しいことを乗り越える力になればいいなって。

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むむっ、この小さな楽しみはいかが?!

現場出動2件

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のフライトスタッフは志賀、鈴田さん(OJT最終段階)、そしてベテランフライトナースの宍戸さんです。

本日のドクターヘリ要請は2件でした。

【1】中東遠より 救急隊現着前要請 外傷
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現場に着陸。救急車内で処置後に浜松市内の救命救急センターにヘリ搬送を行ないました。陸送では搬送時間は1時間前後を要します。本件のヘリ搬送時間は13分でした。

搬送時間を大幅に短縮することが、早期の根治治療に繋がります。

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受け入れて下さった医療機関の皆様、本当にありがとうございます。

【2】浜松市内より 内因性 
施設から当院への通常の救急搬送の予定でしたが、現場到着した救急隊が患者さんを評価し、全身状態が不良のためヘリを要請したものです。

現場直近で合流し、救命処置を追加し全身状態を安定させながら、当院にドクターカー方式で搬送しました。

「例え当院への搬送時間が10分強でも、ヘリを呼んで処置を行ないつつ、医師同乗搬送の方が良い」と判断した出動救急隊の判断は大変素晴らしいと思います。

搬送時間の短縮と、現場での救命処置。どちらの事案もドクターヘリが患者さんの為に有効に活用されていると思います。

本日の日没は18時50分。随分と日が長くなりました。本日も一日お疲れ様でした。
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二次救急当直中!!

みなさん、こんばんは。
救急科中谷です。

今日は二次救急輪番日。
今日の当直は私ですが、今のところ平穏に時間が流れています。

今日の浜松は、春から一気に夏になったのかと言うほどの日中の暖かさでしたが、
そのおかげか、病気にかかる人も少なくなってきたような気がします。
これが、また暑くなりすぎると体力奪われちゃいますけどね。
何事もほどほどが丁度良いのですね。

ブログを初めて約半年ちょっとが経ちましたが、
ようやく20000hit達成しました。
一日大体100hitくらいあるようですが、ほとんどが内部関係者では・・・?

最初のうちは書く内容も手探りでしたが、
自分たちの活動をより知ってもらうことを使命として、
試行錯誤で頑張っています。
書き手によって個性もあって、おもしろいブログになっているのでは?
と思っていますが、いかがでしょうか?

これからもボチボチ(仕事は一生懸命頑張りますが)書き続けていきますので、
応援宜しくお願いします!!

【週末は・・】

本日の日記は、フライトナース:有賀が担当致します。
どうぞ宜しくお願い致します<(_ _)>

5月18日(土)・19日(日)の2日間、当院にて
PALS(Pediatric Advanced Life Support :小児2次救命処置)コースが開催されました。
当院からは、私:有賀 と ブログでおなじみ^m^の志賀先生が
インストラクターとして参加しました。

5月20日③
↑ 今回、デビュー戦となった高機能シミュレーター

現行のガイドライン(G2010)に準拠する内容で進行し
1)心停止の危険性のある小児の病態識別と治療
2)体系的アプローチを用いた小児の評価
(第一印象、一次・2次評価、診断的検査)とそれに基づく
重症度分類、判定、治療行動の手順
3)PALSアルゴリズムとフローチャート
4)効果的な蘇生を行うためのチーム力構築
をシミュレーションを通じて学びます。

つまりは・・以下の知識とスキルを習得する事が可能になります。
1)呼吸性、循環性、その他のショックに対する評価と治療
2)不整脈の解析とそれに基づく適切な電気ショックや薬剤の使用
3)チームリーダーとしての実行力

コース受講対象者は、小児科医師はもとより小児科以外の医師、
看護師、救急隊員で小児医療に関わりを持っている、あるいは関心のある皆様となります。
(今回は、当院医師をはじめ・・近隣病院の先生方、看護師、医学生 の
6名でこじんまり?ある意味、濃密に行なわれました(^_-)-☆ )

5月20日②
↑ 鶏肉を使用した実技演習

コースは、毎回受講して頂いた皆様からのアンケートを基に
少しずつ創意工夫しながら進めます。
論より証拠・・鶏肉を使用した骨髄針留置のポイントを学びます。

5月20日①
↑ 空いた時間を使ってモヤモヤは・・すっきり!!

数年前・・まだフライトナースになる前の話・・(私が当院に来る前の話です。)
偶然お会いした当院・岡田先生より「ヘリに乗るにはPALSの理解は必須だっ!」と
言われ学びの門をたたいたPALSですが・・
ヘリ業務のみならず、通常のER業務・トリアージを含め概念・理論・アセスメント 等
実臨床で役立つ内容が盛りだくさん。(ひよっこが言うのもなんですが・・奥深い!)
なるべくなら・・(どんな救命処置もそうですが)起こらないにこした事は無いのですが
必要な状況下では、いかに普段から準備しておくか・・(有形・無形問わず)
その知識・技術を冷静且つ確実に実践出来るか・・常に肝に命じ今日も精進です。

最後に・・この多忙だった週末2日間、勤務調整含め基地病院で
勤務だった同僚や上司に心から感謝です。あっ・・次回は・・9月ですので・・^m^ 


初登場のメンバーです!

こんばんは。
本日のヘリ当番は、まろきちとナース山田さん。
むむ、「たくましいふたり」リターン^_^;

出動は午前中の1件。
ERは忙しかったですが、ヘリのほうは今日も比較的平和に終了しました。

ヘリ当番の日、要請がない時は、
フライトナースはERで仕事を手伝っています。

今日は病棟当番のお手伝い。
病棟で仕事をしながら、要請が入ると、ダッシュ(>_<)
いつ要請が入るかわかりませんが、
研修医の先生や、病棟ナース、他のスタッフドクター・・・と
みんなで協力しながら業務をやりくりしています。

だいぶ慣れましたが、いろいろな病棟にフライトスーツで出没するのは、
ちょっと恥ずかしいです^_^;

今朝の1枚。
毎朝のICUカンファレンス。
ICUナース、研修医の先生と一緒に患者さんの状態や治療方針、その日の予定などを確認します。
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当ブログ初登場の皆さんです!(*^_^*)

今日はこの後、要請が入り、ダッシュとなりました・・・(>_<)

たくましい女子ふたり

こんばんは。
今日のヘリ当番は、まろきちとナース山田さん。
「最近、ドキドキっとか、キュンっとかすることないよね~」
とぼやいているふたり・・・(-_-;)

要請は1件。現場上空でキャンセルとなりました。
比較的平和な一日でした。

機内チェックの後、中村機長さんから、
「機内で火災が発生し緊急着陸となったときの対応について教育ビデオを撮らせてほしい」
と言われました。
「事務所がOKならいいですけど・・・」
って、二人ともちょっとした女優気取り。

機内には様々な医療機器や酸素を搭載しているため、もしものことが起こったときの対応について、
今回、学びながらの撮影になりました。

機内の安全を確保して、緊急着陸。
でも、機長さんも整備士さんもけがをして動けない場合、
医療スタッフで患者さんをヘリから搬出しなければなりません。
いつもはストレッチャーのそばで患者さんの状態を観察することに集中していて、
整備士さんがどうやってストレッチャーの出し入れをしているのか・・・
ほとんど知りませんでした。
後ろの扉の開け方、ストレッチャーのロックのはずし方、出すときのちょっとしたコツなど、
実際にやってみると本当に大変でした(>_<)
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患者さん役でストレッチャーに乗ってくださった松山整備士さん。
私たちの危なっかしい搬出、その身を呈してのご協力。

ありがとうございました!

今回は緊急時の対応についての勉強でしたが、
「患者さんを安全に早く搬送する」
ためにいろいろな立場の人たちが同じ目的で働いているんだなってことを感じました。

最後に・・・
出演:まろきち、山田さん、松山整備士さん(患者役)
監督:中村機長さん
写真撮影:和佐機長さん
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患者さんの乗った重いストレッチャーをテキパキと搬出しちゃう
そんなたくましい女子ふたりに、ドキドキやキュンは訪れる???

夕刻の重複要請

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のフライトスタッフは自分、菊地先生(OJT)、佐奈さん(Ns)。要請は4件でした。

【1】日中・中東遠・外傷 
 →現着した救急隊よりキャンセルとなりました。

【2】スタンバイ終了直前・湖西・内因  
 →救急隊と合流後、間もなく次事案の要請あり。
 →双方の事案に連続して対応する方針に。
  必要な救命処置を完遂後に菊地先生が残り、自分と佐奈さんはヘリで次事案【3】に転進。
  本事案は菊地先生の同乗で、当院にドクターカー搬送。

【3】重複要請・中東遠・外傷
 →救急車内で出来る最大限の二次救命処置を行ないながら、直近救命救急センターにドクターカー搬送。
 沢山の医療スタッフに搬入を受けて頂きました。
 私達も日没による時間制限のギリギリまで、診療に関わらせて頂きました。
 本当にありがとうございました。

【4】重複要請・県中部・内因
 →事案【3】に向けて飛行中に更に要請あり。
 日没が迫っており、県西部ヘリでは時間の面でも燃料面でも対応出来ないため、県東部ドクターヘリによる対応となりました。

基地病院への帰投は日没を過ぎていました。
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本日は二次救急当番日。救急外来には既に沢山の患者さんが受診されています。本来は日勤+準夜前半勤務である自分が出動により二時間不在の間、日勤スタッフに遅くまで残って対応して頂きました。ありがとうございました。

消防機関の皆様・患者さんを受け入れて下さった医療機関の皆様・県東部ドクターヘリ関係者の皆様・自院スタッフと運航クルー。その他にも色々な方々に助けて頂きました。心よりお礼申し上げます。

救急救命士さんとドクターカー出動

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のフライトスタッフは自分と鈴木さん(Ns)。強い雨で雨雲も低く視程(してい)も悪く、ドクターヘリは終日運休です。しかしドクターカーミッションが2件ありました。

【事案①】当院から高次医療機関への転院搬送縮小 DSCF0519
患者さんを受け入れて下さいまして本当にありがとうございました。

【事案②】市内北区からのドクターヘリ要請に、ドクターカーで対応縮小 DSCF0530

携帯電話で互いに連絡を取りつつ、救急現場と当院の丁度中間地点で出動救急隊と合流。重症患者さんに対して初期救命処置→全身状態を安定化した上で、医療チーム同乗で当院に搬送を行ないました。

【事案③】中東遠からのドクターヘリ要請
→ドクターカーの守備範囲を超えており、出動救急隊による対応とさせて頂きました。

本日のように雨でドクターヘリが運休でも、出動要請には最大限可能な範囲でドクターカーによって対応しています。ヘリ搬送のように搬送時間の大幅な短縮は出来ませんが、近隣の事案であれば医療チームによる救命処置をより早期に開始することが出来ます。

今回の事案②では、フライトスタッフに加えて当院救命救急センターで就業前実習中の救急救命士さんも共に現場出動。主にフライトナースの処置介助をしつつ、ドクターカーミッションを体験して頂きました。

救命士さんの感想は以下の2点です。
・早期の医師接触の重要性を痛感した。
・ドクターヘリもドクターカーも、要請するならほんの少しでも早い方が良い。

医療チームの目線で得た救急現場(救急車内)での医療活動の経験を、消防の所属に戻った際に是非活かして頂きたいです。

ドクターヘリシミュレーション~複数傷病者・救出困難事案への対応

救命救急センター 救急科 志賀です。

5月9日、第7回ドクターヘリシミュレーションが開催されました。出動スタッフは志賀、菊地先生(OJT)、鈴木さん(NS)です。

設定は朝7時50分頃、市内南区において建物の屋根が崩落し、重傷者2名が発生したものです。

ドクターヘリは数分で現場上空に達し、直近に着陸。現場は照明も壊れており真っ暗です。ヘルメットを着用し、消防の誘導で現場に入ります。

傷病者は2名、双方ともショック状態。傷病者(A)は救出済み、傷病者(B)は救出中です。

スタッフは二手に分かれます。菊地先生と鈴木さん→傷病者(A)、自分→傷病者(B)。真っ暗なので、投光機の明かりの下で現場活動を開始します。

傷病者(A)は、頚髄損傷による神経原性ショック。直ちに急速輸液を開始します。
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傷病者(B)は、腹臥位で下半身が屋根の下敷きになり出血性ショック。救出には数時間を要する見込みです。

瓦礫が邪魔で傷病者への後頭部・背中・左手にしかアクセスません。地面に寝転がって何とか左手に静脈路を確保し、急速輸液を開始します。

近隣の医療機関が受け入れ不可のため、まずは菊地-鈴木ペアで傷病者(A)を基地病院にヘリ搬送。タッチアンドゴーで、屋上へリポートにて傷病者をERスタッフに引継ぎ。大量の輸液と緊急輸血(RCC-LR10単位)を持って再び現場に戻り、救出と並行して傷病者(B)に緊急輸血を開始します。
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*傷病者役は人形を用いています。

救出はある程度進むものの、右下腿が巨大な瓦礫に挟まってどうしても抜けません・・・。この瓦礫の除去にはまだ2時間以上を要する見込みです。しかし傷病者の状態は刻々と悪化。出来る範囲で最大限の救命処置を追加します。
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このままでは救命することは困難です。最悪の場合には患肢切断による救出も止むを得ないと判断し、現場に整形外科医の派遣を求めます。

ドクターヘリは基地と現場を3往復目。必要資機材を持って整形外科医が到着し、切断の可否を判断し始めた時点でシナリオ終了。

振り返りでは
・安全ではない現場、暗闇での活動
・2名の重症傷病者への対応
・救出困難事例に対する現場での救命処置と、必要な医療資機材やマンパワーの搬送
・救助隊、救急隊、医療スタッフの連携とコミュニケーション

等、沢山のポイントが挙げられました。

このような悲惨な事故は無い方がいいに決まっていますが、私達はもしもの時に備えて訓練を行っています。

日没間際の活動

みなさん、こんばんは。
救急科中谷です。

今日もフライトドクターは私と、キャベツが大好き大瀧ナース。
今日もOJTの鈴田ナースでした。

今日は2件の要請。
1件目は浜松市内からの要請で、市中心部の救命救急センターに搬送させて頂きました。
いつも気持ちよく対応して頂き、大変感謝しています。

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         浜松医療センター。屋上にヘリポートがあります。

2件目は夕方の申し送りも終わり、今日のヘリの反省会中に要請がありました。
愛知県内からの応援要請で、日没時間ギリギリの活動となりました。

ドクターヘリは現行の法律では日没後の離着陸は出来ないため、
搬送先の病院を日没前に離陸しないといけません。
今日の日没は18時41分。
現場での処置を短い時間で的確に行ない、急いで搬送に移ります。

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            浜名湖の向こうに夕日が沈んでいます。

今日は搬送先病院を日没5分前に離陸することが出来ました。
帰りは夕焼けの中をフライト。
一仕事終えた特権ですかね(^_^)v

病院到着後にはすでに日も暮れていました。
中日本航空のフライトスタッフの皆さんにも、遅くまでお世話になりました。
色々な人の協力で、今日もまたひとつ救命活動を行なうことが出来ました。

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街中への出動

みなさん,こんにちは.
救急科中谷です.

今日のドクターヘリ担当は私と,有賀ナース,
訓練も終盤,OJTそろそろ卒業か?鈴田ナースです.

今日の要請は浜松消防さんから1件.
市内中心地からの要請でした.
市内中心地には救命センターも2つあり,
あまりドクターヘリが要請になることは無いのですが,
状況によっては当然ドクターヘリを要請頂くこともあります.

今日は自分の家の上をぐるぐる旋回しながら,
ランデブーポイントへの着陸タイミングを計っていました.
なんだか変な気分でしたね...

グランドで行事中の小学生の皆さんも,素早く校舎内に避難して頂き,
無事に患者接触,初期治療を導入することが出来ました.
ご協力頂いた小学校の皆さん,大変ありがとうございました.

これからも,皆さんのご協力の下,
より良い活動を目指して頑張ります.

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 帰りの機内で有賀ナース撮影.佐鳴湖とアクトタワー,浜松の街中の風景です.

重複要請への対応

救命救急センター 救急科 志賀です。

連休後半もドクターヘリミッションは続きます。5月4日は1件、5月5日は2件の現場出動がありました。
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本日5月6日は、快晴で南西風が強めですが全域飛行可能な状態です。

本日のドクターヘリ要請は2件、重複要請です。

【1】市内最北部・外傷事案
【2】中東遠・外傷事案


【1】の要請を受けて離陸し、現場に向かって出動中に【2】の要請を受けました。両要請の間隔は7分です。

2つの事案に如何に対応するか?特に【2】は救急隊現着前要請のため、傷病者の状態がはっきり掴めません。内容や発生場所等を勘案しつつ、基地病院CSにて極短い時間で検討します。

結果、ドクターヘリは出動途上に【2】に転進。【1】は浜松市消防ヘリに依頼する方針としました。

【1】市内最北部・外傷事案
出動救急隊→消防航空隊に引き継ぎ、当院にヘリ搬送。
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【2】中東遠・外傷事案
現場直近のグランドに着陸、250m程走って現場へ→受傷機転を重視し、静岡市内の高次医療機関にヘリ搬送。
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重複要請に対しても、複数のヘリあるいはドクターカー等との連携によって、出来るだけ対応するよう最善を尽くしています。

伝心える(つたえる)

こんばんは、まろきちです。
ヘリ当番の日の帰り道は、「いきものがかり」を聴きながら、一日を振り返りブログに何を書こうか
考えます。
今日の題名は、某ドラマをヒントに・・・
「伝心える(つたえる)」ことの大切さ、難しさを感じた一日でした。

本日のヘリ当番は・・・
まろきち、ナース山田さん、そして、そして、OJTドクター:整形外科の田中先生でした!
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今月から、整形外科の先生に時々OJTで同乗していただくことになりました。
外傷事案で、現場に整形外科医がいることで、患者さんの予後が向上する可能性があります。
その時のためにと、今月からOJTが始まりました。
いつもは病院で引き継がれる側の整形外科の先生と一緒に現場に出ることで、
救急隊を始め、引き継ぐ側の人たちの思いを伝心えられればいいな、と思いました。

本日の要請は2件。

1件目は外傷事案で中東遠地域への出動となりました。
現場直近の病院、そう、中東遠総合医療センターへ初めて搬送させていただきました。
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開院3日目とのことでしたが、多くの病院スタッフの方々に迎えていただき、
とても心強かったです。ありがとうございました。そして今後ともよろしくお願いいたします。

2件目は、内因性疾患に対する出動でした。
「病院」ではなく、「現場」で初めて対面する患者さんのご家族と
短い時間で気持ちを伝心えあう難しさを感じました。
医療者側の「常」が、必ずしもご家族にとっての「常」ではないことを
あらためて気付かされました。

また、本日は2件とも現場直近に着陸となりました。
上空から見て適地があれば、あらかじめ消防側から提案されたランデブーポイントではなく、
現場直近に着陸することがあります。
ただ、今回は上空から見た景色と、実際に地上に降り立った景色に違いがあり、
1件目は背丈ほどの草むらをかきわけた後、さらに柵を乗り越える
2件目は一瞬道に迷った後、さらに急な上り坂をひーひー言いながら登る
ことになりました・・・(>_<)
ひ~、これは、実はドS?なイケメン若手整備士さんからのしごきか~(>_<)
でも、夕方の反省会で、
ドクターヘリの目的の一つは「医療スタッフを早く確実に現場に投入すること」
「早く」だけでなく、「確実に」と指摘を受け、
私たち医療スタッフもフライトクルーの一員として、着陸場所の選定や現場までの道順などを
クルー間できちんと伝心え合わなければならないことを反省しました(>_<)

あら、いつの間にか日付が変わってました・・・(-_-;)

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帰りにコンビニで買った今日のご褒美のスイーツ、
いつ食べる?
今でしょ!
やっぱり、もっとしごいてもらわんといかんですな・・・(>_<)

とにかく頑張る!のです。

こんばんは。
今日のヘリ当番は、まろきちとナース小割さんでした。
要請は1件。愛知ドクターヘリの応援という形になりました。
お天気はよかったのですが、風が強く、この出動の後、運休となりました。

今回は内因性の疾患での出動でした。
搬送先を選定する際、いろいろな背景を考慮します。

疾患の特性:専門医の治療が受けられるかどうか?
すべての病院にすべての科の医師がいることはありません。
ヘリに乗りたての頃は、どこの病院にどんな専門医がいるかを覚える(まだ覚えきれてないですが・・・)
のに苦労しました。その地域の救急隊の方に教えてもらうこともありました。

かかりつけは?
高齢者の方の場合、どこかの病院に濃厚にかかっていることがほとんどです。
外傷でも内因性疾患でも、基礎疾患の情報が必要になります。
かかりつけの病院であれば、その情報が入手しやすい、慣れた環境で治療が受けられるなどの
メリットがあります。

自宅からの距離は?
患者さんだけでなく、家族の方の負担も考えます。
高齢者だけの世帯が多い地域のため、自宅からあまりに遠いと、
お見舞いや付き添いに来る高齢のご家族の方の負担も増えます。

今回は強風のため、愛知県内の病院への搬送はできず、
安全にかつ、一番早く治療が受けられることを最優先し、県を超えて当院への搬送としました。

The Right Patient in the Right Time to the Right Place

外傷だけでなく、内因性疾患にもあてはまること。だなって思います。

現場では「治療」だけでなく、「搬送」も考え、「決断」しなければなりません。
ドクター、ナースだけでなく、今日のように天候を考慮しないければならない状況下では、
運航サイドの方々の意見も大事にします。
現場にいるみんなで、ひとりの患者さんを救うために「とにかく頑張る!」のです。


おまけ:
ベル君の定期検診中、かわりにやってきた115くん。
久しぶりの再会がうれしくて、わんこ兄妹が記念撮影。(注:早朝、スタンバイ前)
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わんわんふぁいぶくんをバックに、わんこドクター、わんこ整備士さん。

いかつい感じ?!がしますが、太陽がまぶしいだけ。やさしい整備士さんです(*^_^*)
わんこ兄弟、「公認ゆるきゃら」狙ってます、きっと・・・
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