聖隷三方原病院 高度救命救急センター    ドクターヘリのブログ

静岡県西部地区でドクターヘリを運営している 聖隷三方原病院 高度救命救急センターのブログです.

OJT机上訓練

救命救急センター 救急科 志賀です。

昨日までの雨も上がりました。本日の浜松市は、やや風が強めですが青空が広がりました。

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本日はドクターヘリ要請無し。フライトスタッフは、1次から3次まで救急搬送の立て込む救急外来診療に従事しました。

そんな中、お昼時に救急車が途絶えた少しの時間を活用して、OJT(on the job training)スタッフ教育の机上訓練を行ないました。

OJTとして経験を積むに当たって、過去の事案を振り返って「もしも自分が出動していたら・・・」と考えることも非常に有用です。本日も、実際の事案をそのまま用いた訓練です。対象は、実際にOJT中の2年目研修医と後期研修医に加えて、見学の学生さん・来年OJTを希望する1年目研修医です。

(1)ヘリ出動後、CSから医療無線で要請内容と場所が告げられます。

現場合流後にスムーズな現場活動を進めるためには、限られた情報から予めイメージを作り作戦を立てておくことが重要です。

更にフライトスタッフには土地勘も求められます。訓練では過去事例の実際の発生場所をGoogle mapに打ち込み、大画面に地図を展開します。現場と各医療機関の位置関係を見比べつつ、以下に関してディスカッションを始めます。

①想定される傷病者の状態
②現場で必要と思われる医療処置
③想定される搬送先と搬送方法

(2)ヘリは着陸し、傷病者を収容した救急隊と合流します。

OJTスタッフは先述の①~③を思い返しつつ、実際の現場の状況を把握し、傷病者を評価し、必要医療処置と搬送手段・搬送方法を次々と決定して行きます。

その後、記録を元に実際に行なわれた現場活動を振り返りつつ、自分の判断と照らし合わせてベストな方針を探ります。

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外傷患者さんを救うために・・・

こんばんは、まろきちです。
27日、28日とご近所の浜松医科大学でJATEC浜松コースが開催されました。
CD:吉野先生(医大)、冨岡先生(整形外科米盛病院)
CC:高橋先生(医大)、水谷先生(医療センター)、川崎
受講生の方々、インストラクターはじめスタッフの方々、タスクの方々、2日間、本当にお疲れ様でした。

当院からは、まろきち(CC:タスク・懇親会担当)、浅井先生(インスト)、
村松ナース・長谷川ナース(タスク)が参加しました。
おやっ、ペラペラっと受講生リストを見ていたら・・・
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当院の脳外科のK先生が受講されてました!
びっくり!以上に、なんだかとってもうれしかったです(*^_^*)

今回のコース、うれしかったことがいくつかあって・・・

救急専門の先生だけでなく、K先生のように他の科の専門の先生が何人も受講されていたこと。
独立型の救命救急センターではその中のスタッフで治療が完結することが多いですが、
当院もしかり、多くの救急外来で外傷患者さんの診療は救急医を始め、いろいろな科の先生方が
協力して治療を進めていくこととなります。治療戦略を決定していく際、共通認識の基本になるのが
本コースとなります。
専門家の先生が本コースをまず知って、そして受けてくれることで、共通言語でディスカッションが
できるようになると思います。

地方開催であったため、普段ヘリの搬送などでお世話になっている病院の先生方と
お話ができたこと。
先日、重症外傷を受け入れてくださった病院の先生にお会いすることができました。
なんだか心強いものを感じました。

近隣の病院のナース、浜松消防、湖西消防の多くの方々がタスクとして参加してくださったこと。
受講生の方々が講義や実技に集中できるように、裏方の仕事を一手に引き受けてくださりました。
(浜松消防の村上さんには、2日間フルで消防のタスク統括をしていただき、本当に感謝しています。)
講義を一緒に聞いたり、実技の際は間近で見学したりと、
医師が何をしているかを知り、日々の診療に役立てようという熱心な姿勢もうれしかったです。

重症外傷は一人の優秀な救命救急医がいても助けることは難しいと思います。
外傷診療に対する共通認識を持った人たち、それは、プレホスピタルから始まるもので、
個々の力と、助けたいっていう思いが集まって、ベクトルが一致したときに
目の前にいる患者さんを救う大きな力になると思います。

地元開催のコースを通して、この地域の外傷患者さんを救う力がさらに大きくなればいいなと思いました。

最後にうれしかったこと。
1日目に行ったデモが成功したこと。
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左から、医大ナース彦坂さん(傷病者役)、まろきち(お色気ナース役)、高橋先生(昼も夜もデキル救急医役)、
聖隷浜松外科医:山本先生(わんこ研修医役)、水谷先生(富士山救急隊役)


こんな恰好してますが、高橋先生のデモはすばらしかったです(*^_^*)

無事にコースが終わったこと、関係された皆様に・・・
ココロをこめて、ありがとうございました(*^_^*)

追記:
ちなみに着ぐるみ、コスプレ衣装はすべてまろきち自前。現在、部屋で干されてます^_^;

救急医の役割

救命救急センター 救急科 志賀です。

週末のドクターヘリ要請は、27日・28日共に高エネルギー外傷事案1件ずつです。いずれも119通報内容よって消防側が「重症外傷の可能性あり」と鋭い判断を行ない、覚知段階で間髪入れずにヘリ要請。両事案とも、現場到着した救急隊の判断で結果的にキャンセルとなっています。

フライトスタッフは、いざという時の出動に備えてスタンバイしつつ、週末のため多くの患者さんが受診される救急外来診療、そして病棟診療に従事しています。

本日のブログでは、当院における救急医の役割をご紹介します。

救急医は日勤と夜勤の2交替勤務です。24時間体制で院内外の救急医療に携わっています。

(1)プレホスピタルケア
当ブログでご紹介しているように、日中はドクターヘリや消防・防災ヘリ、悪天候時や夜間はドクターカーで出動します。病院前で救命処置を行なって患者さんの状態の安定化を図りつつ、医療機関への搬送を行ないます。現場からの要請により救急隊と連携して活動する場合が殆どですが、施設間搬送で出動する場合もあります。

更に、オンラインメディカルコントロール(出動救急隊への電話指示)や、事後検証会に検証医として参加しています。JPTEC(外傷病院前救護)の開催や指導も行っています。

(2)救急外来診療
救急外来では、症状の軽い方から重症な方まで、全科の患者さんの初期診療を行なっています。来院方法は救急車・ヘリコプター・自家用車等と様々です。

平日日中は救急医と研修医で担当し、更に土日夜間は内科系当直医と外科系当直医も加わります。救急医は主に重症患者さんの対応を行ないつつ、研修医の指導を行ないます。研修医は24時間いつでも救急医に相談でき、共に診療することが出来ます。

(3)入院診療
救急科では、救命救急センターの集中治療室と一般病棟、他の病棟等で入院診療を行なっています。多発外傷・急性薬物中毒・心肺停止蘇生後等の重症患者さんに加えて、その時の状況により様々な患者さんを担当することがあります。

(4)災害医療
救急医は全員がDMAT隊員の資格を持っています。大規模災害などの際に、看護師・調整員などとチームを組んで出動し、災害医療に取り組みます。平時に開催される訓練にも積極的に参加しています。

(5)院内急変対応
外来中・入院中・手術中や術後など、院内で急に状態が悪くなった患者さんの緊急対応を行なっています。

(6)教育
BLS(一次救命処置)、ICLS(二次救命処置)、その他の急変対応などに関して院内職員への教育を行なっています。

学生実習・消防職員の病院実習や、救急医療やドクターヘリを学びたいという他院医師の短期研修も受け入れています。

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汗!汗!汗!

こんばんは、まろきちです。
日付が変わる前にupできるか、否か・・・

今日のヘリ当番は、
山田ナース、山下くん、まろきちでした。
熱くて(暑くて)長い一日でした。。。

今日は当院から総合大雄会病院への搬送が予定フライトとしてありました。
そろそろ搬送準備をしようとした朝一番に、中東遠地域からの要請が入りました。
現場直近に着陸し、走って現場まで行きましたが、朝一番といえども気温はすでに高く・・・
上空からは下り坂に見えたらしいのですが(整備の伊藤さん曰く)、実は緩やかに上り坂!
ゼーハー言いながら救急車に乗り込み、呼吸を整えてからいざ、診療。
直近の中東遠総合医療センターへ、ドクターカー搬送させていただきました。

その後、予定フライトの転院搬送。
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予定時刻よりも遅くなってしまいましたが、温かく迎えてくださったスタッフの方々との一枚。
今後ともよろしくお願いいたします。

帰りは小牧の空港で燃料補給。
私たちも水分と塩分を補給・・・
ひからびた体にしみわたり、ふう、復活!

午後、再び中東遠地域から要請があり、午前にお世話になった病院へヘリ搬送させていただきました。
1日に2件も受け入れを快諾してくださり本当にありがとうございました。
中東遠地域の拠点として、いつも心強く感じています。

夕方の申し送りの準備をしていた時に、本日最後の要請が入りました。
ドクターカーにて医師3名、看護師2名、事務局2名派遣し、消防の方々とともに活動してきました。
病院近くでの事案であったため、当院への患者搬送は、災害対応に準じた受け入れ準備をしてもらい、
強力なバックアップのあるなかでの活動は心強かったです。

そんなこんなで一日が終わり、気付けば、フライトスーツも中身も汗でびっしょり。
山田さんも私も一応?オトメなので、たしなみとして日焼け止めは塗ってますが・・・
あれ?山田さん、なんか、顔焼けてない???
朝仕上げたメイクは夕方には二人ともほぼすっぴん・・・(゜o゜)
まろきちも眉毛がなくなり、アイシャドウは汗で流れ、チークははげ落ち、
本物のまろになってることがちょいちょい・・・(-_-;)

あっ、気付いたら、日付変わってた・・・(>_<)
おやすみなさい。

安心感と安定感と一体感

みなさん、こんばんは。
ひっさびさの登場のまろきちです(*^_^*)イエイ!

今日のヘリ当番は、
同い年だぜ、村松ナース、頑張れ!OJT研修医:山下くん、そして、まろきちでした。

今日は午前の早い時間から2件要請がありました。
どちらも外傷事案でしたが、普段の救急外来やJPTEC、勉強会などで顔をよく知っている救命士さんが
いてくださって、安心感というか、安定感がありました。
事故概要の説明、傷病者の状態、既往歴、搬送先の選定など、
テンポよく、はっきりとした口調で、簡潔かつ的確に。
さらに、今後の展開を見据えた情報も伝えてくれたので、
ホームのERと比べてちょっとアウェイな救急車内でもスムーズに活動することができました。
患者さんを救うために集まったみんなのベクトルがピタッと合った瞬間、一体感を
2件の出動で感じました。

私も救急隊の方々に安心感と安定感を感じてもらえるように精進せねば・・・

ところで・・・
OJT研修医の山下くんとは今回初めて一緒に現場に出動しました。
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う~ん、今日は、こんな感じやな・・・

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2ヶ月間の研修を終えるころには、この写真のようになれるように、頑張りや~!

ちょっとマニアな世界へご招待!ぱーと3

みなさま こんにちは(#^.^#)
フライトナースのすずきです。

7月21日のフライト当番は 昨年まで当院で活躍していました加藤先生(現在は杏林大学の救急でバリバリ?働いてます!)とOJTDrの大越先生、フライトナースにすずきが担当させていただきました。

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左から大越先生、加藤先生、すずきです。

本日はドクターヘリの要請はなく、静岡県西部の空をキッチリ守り抜きました。しかしながら、本日のERも多くの患者さんが来院されていました。みなさまの少しでも早い回復を願いつつ診療にあたらせていただきました。

本日も意外と好評をいただいております、『ちょっとマニアな世界へご招待!ぱーと3』をお送りしたいと思います。
前回のつづきとしまして、Bell429のエアフィルターをご紹介!

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Bell君の場合は機体中央後方よりの上部に縦長に見える部分がエアフィルターとなっています。
前回のEC135ではサイクロン式のエアフィルターでしたが、Bellくんはふだん皆さんが乗っている車に非常に近いフィルターです。

拡大しますと!
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さらに拡大!!!
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金属のメッシュに挟まれたフィルターがつづら折りになっているのがわかると思います。
このフィルターにより、空気中のゴミや塵が取り除かれ、エンジンにきれいな空気が供給されるわけです。

皆さん、EC135はサイクロン式で目詰まりの心配はなかったですよね。Bellくんのフィルターは...
上空や、着陸直前にフィルターが目詰まりしたらっ!! エンジン停止っ!!!そして... (-_-;)

みなさん、ご安心を!整備さんがちゃんと点検してます!
さらに、安全装置もちゃんとついているんですよ!(#^.^#)

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フィルターが目詰まりすると、コックピットに異常を知らせるランプで知らせつつ、エアフィルター下部のふたが自動で開き、エアフィルターをバイパスして空気をエンジンに取り込むことができるので、エアフィルターが突然詰まっても、エンジンが止まってしまうのを防いでくれます! 安心!安心!!



予告です!
次回のちょっとマニアな世界へご招待!ぱーと4では『光物』でアプローチしよかな♪
ここでちとクイズです!

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さてこれは機体のどこでしょう??

答えは次回(未定ですが)をお楽しみに♫

ほな、今回はこれにてっ!(^^)/~~~

夜間のドクターカー現場出動×2

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日は二次救急当番日。市内全域及び近隣の地域からの救急搬送が続いています。午前4時30分、ちょっと一息です。

さて・・・準夜帯に沢山の患者さんに対応している最中に、地元の消防から2件連続のドクターカー要請あり。

どちらも出動指令を受けた救急隊が、119入電内容の段階で「高エネルギー外傷」「医師現場派遣が必要」と判断し、現着前にドクターカーを要請しています。

夜間は人員の関係で当院の救急車を出すことは出来ませんが、近隣の消防署から救急隊1隊に出迎えに来て頂いて、ピックアップ方式で出動しています。

そして医療スタッフが夜間に出来うる限りの早期の医療介入を行ないながら、当院に搬送となっています。

ドクターカーによる現場出動は、以前は日中のドクターヘリの補完的な役割でした。例えばドクターヘリ要請があるものの、天候や事案重複などの理由で対応出来ない場合が主でした。

最近は、夜間のドクターカー現場出動が増えています。今夜の様に一晩に複数の要請のある日は、7月に入って2回目です。

これは地元の消防が日中にドクターヘリを要請するのと殆ど同じ感覚で、夜間にドクターカーを要請する方向に変化してきている兆しにも思えます。

消防側は、「現場に医師が必要」と判断したら直ちに躊躇無く要請する。医療側は、要請に最大限対応する。

消防と医療の連携が一層進んで来ていると実感します。これはそのまま、患者さんの病院搬入前の早期治療開始に直結します。

いざ、東京へ!!

みなさん、こんばんは。
今日のブログ担当も中谷です。

この3日間フライトドクターは私でした。
今日のOJTは研修医ヤマピーこと山下先生、フライトナースは昨日に引き続き有賀Ns.でした。
研修医ヤマピーは今月から救急科をローテートしていますが、
当科では2年目研修医で救急科を選択すると、ドクターヘリ同乗実習を行なうことが出来ます。

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           搬送終了後に余裕のピースの研修医ヤマピー

ドクターヘリに興味のある医学生の皆さん。
当院で初期研修をして一緒にドクターヘリに乗りましょう!!

さて、話は変わって今日の出動は2件。
1件は県中部地方での現場出動で、救急隊と共に現場からの救出活動から、
救急車内での初期治療を終え、当院までドクターヘリ搬送を行ないました。
毎日過酷な暑さが続いていますが、現場活動を一回終わると汗だくです。

現場から帰ってERで初期治療の手伝いをしていたところ、
次の転院搬送の依頼が。
今回はかなり特殊な依頼で、県中部の病院から神奈川県の病院までの搬送依頼でした。
患者さんのバイタルは比較的安定していたため、搬送自体はそれ程困難なものではありませんでしたが、
かなりの長距離フライトになるため、予期せぬ事態にも備えての搬送となりました。

無事に搬送を終えた後は、当院まで帰投するのですが、燃料補給を行なえる最短の場所が、
西に帰るのに東の東京ヘリポート(東京都新木場)になってしまい、
思わず東京クルージングを楽しませて頂きました。

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             湘南海岸、奥に江ノ島が見えています。

患者さんは無事に搬送終了しているので、気分も楽で完全におのぼりさん状態でした。
しかし、東京は高い建物が多いですね。

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               言わずと知れた東京タワー!!

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              こちらは新名所東京スカイツリー!!

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              レインボーブリッジとお台場も通過。

無事に東京ヘリポートに到着して燃料補給後に、いよいよ浜松まで帰投です。
ここからおよそ1時間のロングフライトでした。

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    東京ヘリポートにはたくさんのヘリが止まっていて、ヘリ好きにはよだれもの。。。

完全に仕事から解放された気分の私と有賀Ns.は、
乗り物好きな小学生の様に、あちこちキョロキョロ(^o^)。
大人の社会科見学でした。

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            芦ノ湖とTHE世界遺産の富士山!!

箱根を越え、我らが富士山を眺めながら静岡に帰ってきましたが、
どんどん建物が無くなり、のどかな風景に変わっていく様は、
寂しいと言うよりも安心感のある感じでした。
賑やかな東京も良いけど、やはり静岡が良いな。
と、空の上から再認識した1日でした。

愛知ドクターヘリ御来院。

みなさん、こんばんは。
今日のブログ担当は中谷です。

今日のドクターヘリ担当は私と、OJT菊地先生、有賀看護師の男3人衆でした。
要請は1件ありましたが、キャンセルとなり現場出動は今日はなし。
夕方にドクターカー出動があり、こちらは現場対応させていただきました。

そんな中、お久しぶりに愛知ドクターヘリが患者搬送で来院しました。
当院の屋上へリポートは2機分のヘリポートがあり、
同時に2機のヘリをとめることが出来ます。

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                着陸する愛知ドクターヘリ

静岡西部ドクターヘリの基地病院である当院は、静岡県でもかなりに西側にあるため、
愛知県とは県境に近い位置にあります。
こちらから愛知県に応援でフライトすることも良くありますが、
逆に愛知県側の県境で起きた症例は当院に搬送されてくる事も良くあります。

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         愛知ドクターヘリから患者さんを搬入します.

現状のドクターヘリの決まりでは,基地病院のある県内での活動が基本となっています.
ただ,重複事案等で複数のドクターヘリが必要な場合は隣県のドクターヘリに応援を要請することがあります.
本当は県境など関係無く,より近く,より迅速に対応できるドクターヘリが柔軟に対応できるシステムが理想的ではありますが...
財政的な問題や政治的な問題で解決していないのが現状です.

ただ現場ではそんなことは関係なく,他県のドクターヘリとも共同して,
少しでも多くの患者さんを助けることが出来るように日々努力しています.

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愛知ドクターヘリ フライトドクターA先生.CS席でちょっとお茶目にポーズ(*^_^*)

現場から無事に患者さんを運んで来て下さった愛知ドクターヘリの皆さん.
大変お疲れ様でした.
引き続き当院でしっかり治療させて頂きます!!

ちょっとマニアな世界へご招待!ぱーと2

みなさま、こんばんはっ!!いつも当ブログをみていただき、ありがとうございます。
久しぶりの登場ですが、ご機嫌いかがでしょうか。フライトナースのすずきです。

そして、暑中お見舞い申し上げます。
梅雨が明け、厳しい暑さが続いておりますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

本日のヘリ当番は 淺井先生とOJTで整形外科の尾藤先生との3人でのフライト当番でした。
蒸し風呂のようなフライトスーツはこの時期身に応えますが、さわやかな3人(#^.^#)で乗り切りました。

本日のフライトは朝の無線交信をしようとした矢先に飛び込んできました。そして浜松市内の事案で出動してまいりました。

今回は市内ということもあり、飛行時間も短く、限られた時間の中で、予測される医療処置から必要とされるであろう物品や薬品を準備し、搬送先の想定や搬送手段を皆で確認しました。そして、救急隊との合流も、無線で上空からどう誘導すればわかりやすいかなど整備さんとも道路状況などを確認しながら行うことが出来ました。

患者さんを搬送後は、雷の発生に伴い、一時運休を強いられましたが、その後の要請はなく、一日を終えました。

しかしながら、今日の救急室は救急車並びにウォークインの患者さんでごった返しており、お待たせする時間もかなりかかってしまい、申し訳ありませんでした…

話は変わりまして、ちょっとマニアな世界のぱーと2を本日はお送りしたいと思います。

下の写真は、現在使用している機体のBell 429ではなく、ちょっと前まで助っ人に来ていたEC135という機体です。


矢印の部分がエンジンに酸素(空気)を取り込む部分です!

前回では機体後方のフェネストロンなどについてご紹介しましたが、本日は機体上部にある、『エアークリーナー』についてご紹介したいと思います!
えあーくりーなー?? エアクリ?
これは、身近なものでいうと、車のエンジンルームにもついているモノで、エンジンが空気を取り込む際に、ほこりや虫などを取り除くためのフィルターです。って、見たことないですよね(--〆)
もっと身近なものは... エアコンや空気清浄器なんかについているフィルターみたいなものです。
車では通常、不織布などで作られています。これで、吸った空気の中に混じっている砂塵や虫などのゴミを取り除いてエンジンに送り込んでガソリンを爆発させて走っているんです。もちろん、ヘリコプターもジェットエンジンの一種であるターボシャフトエンジンを使用していますが・・・・・  
ってどんどん読んでもらえない内容にいってしまう(-_-;)

ここで紹介したいのは、ドクターヘリは一般的な飛行場ではなく、学校のグランドや農道、休耕田など砂塵がかなり舞い上がってしまう場所に頻回に降ります。砂塵を吸い込むことでエンジンが傷んでしまうのを防ぐために、中日本航空さんのEC135にはちょっと変わったエアクリーナーが装着されています。

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なんだか大仏さんの頭みたいでしょ(@_@。

今回はしゅっけ大サービス!特別に更に拡大!!

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この穴から空気を吸い込みます!
簡単に仕組みを説明しよう!吸引力の変わらない掃除機などにも採用されているサイクロン式なのであ~る!
何ということでしょう!穴の中に、ねじられるように切込みが入っているのです。回転しながら吸い込まれる事で遠心力が働き、空気と砂等に分離され、砂は横の穴から排出されるとのことです。

ヘリの発着時には作動しているものと思われます。
私も作動状況を近くで見たい!と思われるかもしれませんが、ヘリコプターの発着時は大変危険ですので離れて見守ってくださいさいね。
くれぐれもお近づきにならないようにだけお願いいたします

私たちドクターヘリの活動はフライトスタッフだけでなく、《安全》をものすごく考慮された機体や、システム。それらを整備する整備士さんをはじめ、いろいろな方々に支えられているんだなーと、『エアクリーナー』からも教えられました。

皆様、ちょっとマニアな世界に浸れましたでしょうか?
次回以降もなにかマニアな世界もしくはヘリの車窓からをUPいていきますの、お楽しみに♥♥♥

平成25年 盛夏

真夏日続く

救命救急センター 救急科 志賀です。

連日の真夏日。全国的にも熱中症の方が増えているようです。

私達フライトスタッフも、出動の度に本当に汗びっしょりです。着替え・休憩・水分塩分補給など、自分達の体調管理にも一層気を使うようにしています。

さて、本日のドクターヘリ出動は2件です。

【1】静岡市→浜松市への施設間搬送

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高次医療機関との連携も、ドクターヘリを活用してスムーズに行なっています。

【2】中東遠への現場出動 交通外傷
救急隊が現場到着する前に、119通報内容から事故現場の状況を想定してドクターヘリが要請されたものです。

ヘリが現場に向かう途中に救急隊が先に現着。救急隊が観察した患者さんの評価結果は、消防無線で適宜報告されます。

合流場所は当初は現場最寄りの駐車場を想定していましたが、上空から見ると事故現場の直ぐ隣りに空地があり、そこにドクターヘリは着陸。医師看護師は3分ほど走って事故現場に向かいます。

救急隊と合流し、救急車内に収容された患者さんの診療を開始。必要医療処置を追加し、近隣医療機関にヘリ搬送を行ないました。

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搬送先医療機関のスタッフの皆様には、大変混雑している最中にも関わらず患者さんを受け入れて頂き、更に病院ヘリポートまでお迎えに来て頂きました。引き継ぎも非常にスムーズに行なえました。本当にありがとうございました。

現場に向かう

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日は夕方にドクターヘリが県中部へ出動している最中に、更に地元の消防から重複要請あり。自分も含めた医師2名と看護師2名で、ドクターカーで対応しました。

現場は他県との県境に近い山間地。陸路では30分以上を要します。曲がりくねった細い山道を進むドクターカーに揺られながら、現場まで直線でまっすぐ飛行して向うヘリの機動力を改めて痛感しました。

車で進める限界まで到達したところで、先着の消防側と合流。救急隊・消防隊・救助隊と複数の隊が出動しています。

現場はそこから更に、幅の狭い急斜面を10分程度登ったところとのこと。

消防側とまず状況と方針を確認します。自分達が現場に向かうか、あるいは患者さんが救助されるのを待つか。

救急隊より「来れるなら現場に来て欲しい」との意見があり、これを重視。看護師1名を連絡役として車両駐車スペースに残し、他の医療スタッフ3名が現場に向かう方針としました。

そこからは徒歩です。徐々に日没も近づいています。医療資器材を担ぎつつ、狭隘かつ急斜面を一歩一歩ゆっくり進みます。

10分程登り、ようやく現場に到着。その場から患者さんとご家族の対応を行なわせて頂きました。

当院は、ドクターヘリもドクターカーも現場からの要請が大多数です。その際には出動救急隊と当院医療チームが中途で合流するパターンが多いです。

しかし本件のように救助事案などでは、現場そのものに医療スタッフが直接出向くこともあります。その際には、現場の安全や状況の確認に加えて、活動方針に関して消防側との密な連絡・連携が重要になります。

夕刻のミッション

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリ出動は1件。県中部の山間地からの要請です。

スタンバイ終了後の要請でしたが、スタッフ全員が残っており、短い時間で準備を行ないほぼタイムロスなく離陸しました。

消防側の誘導に沿って、先着救急隊と直近ヘリポートで合流。必要医療処置を行ないつつ、地元の二次医療機関にヘリコプター搬送を行ないました。

現場は山梨県との県境に近い山奥で、陸路で搬送した場合には搬送時間は60分を超えます。本件は初期治療を行ないつつ11分で搬送しており、「現場治療開始」「搬送時間短縮」の双方でドクターヘリが有効に活用されていると思います。

写真は帰投時に撮影した大井川です。晴天ですが少しモヤがかかっています。

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静岡県は本日で梅雨明け。これからの時期、暑さの中の出動は毎回汗だくになります。出動毎のこまめな水分補給など、フライトスタッフ自身の体調管理も大切になります。

週末のドクターヘリ・ドクターカー

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のブログでは、今週末の病院前出動に関してまとめて御報告致します。

7月6日(土)
降雨は無いものの曇り空で雲が低く、ドクターヘリは終日運休でした。

朝一番で市内の医療機関から当院への転院搬送依頼あり。電話で聴取した患者さんの状態を勘案して、当院から迎え搬送としてドクターカーを出動することにしました。

ドクターカーは消防指令に一報後、直ちに出動。先方が要請した市の救急車と当院ドクターカーは、互いの携帯電話で連絡を取りつつ合流場所を先方の医療機関そのものに設定。合流後速やかに必要な救命処置を全て行ない、患者さんの状態の安定化を図りつつ当院に搬入となりました。

7月7日(日)
天候も回復し、逆に暑さのため熱中症の心配が必要な程です。本日は二次救急当番日。救急外来は非常に多くの患者さんが受診されておられます。

ドクターヘリ出動は1件。中東遠で発生した外傷事案です。

当初当院の通常の救急搬送ホットラインに受入れ要請の連絡がありましたが、想定される患者さんの状態を勘案して「早期の医療介入が必要」と判断。ドクターヘリミッションに切り替えたものです。

現場直近の医療機関にヘリポートをお借りして、出動救急隊と合流。必要医療処置を行なった後に、基地病院にヘリ搬送となりました。

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更に夕方にもう1件ヘリ要請あり。既にヘリのスタンバイは終了していたため、ドクターカーで対応することに。大急ぎで人選と準備を行ない、近隣の消防署から医師派遣目的で出動した救急車に搭乗し現場に出動。

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出動救急隊と途中で合流し、必要医療処置を行なった後に当院に搬送となりました。

救命救急センター 救急外来の紹介

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のブログ゙では、救命救急センターの救急外来(Emergency Room:ER)をご紹介します。

まずは初療室です。主に救急車やヘリコプターで搬送された患者さんに加えて、walk in受診された患者さんのうち重症な方の診療を行います。4床あります。

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初療室の中にレントゲン室とCT室があります。重症患者さんの画像評価も初療室内で行えます。他の部署に移動せずに済むため、初期診療が非常にスムーズに進みます。

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平成24年度は約5400件の救急車搬送と、ドクターヘリ・消防ヘリなどヘリコプター搬送約200件の受け入れを行いました。

次に診察室です。walk in 受診された患者さんの診療を行います。診察前には看護師が全ての患者さんのバイタルサインを予め測定し、トリアージ(緊急度評価)を行います。医師は、緊急度の高い患者さんから順に診察を始めます。診察室はセンター内に9室あります。

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平成24年度は、約20,000人の患者さんがwalk inで受診されています。

当院救命救急センターERでは、救命救急センター専従である救急科に加えて各診療科全科の協力により、1次から3次まで全ての救急患者さんの初期対応を行っています。

重症小児患者さんへの初期対応を学ぶために

救命救急センター 救急科 志賀です。

2013年6月29日(土)・30日(日)、「第10回 静岡県小児救命救急研究会」が開催されました。

これは静岡県立こども病院PICUの主催で、事例検討・講義・シミュレーション等を通じて重症小児患者さんの初期対応を学ぶものです。

今回の開催場所は県中部の藤枝市立病院でした。しかし二日間を通して、志太榛原地域に限らず県東部・県西部も含めて全県からの参加がありました。

自分は以前に静岡県立こども病院PICUで研修させて頂いたご縁で、当院からスタッフとして関わらせて頂きました。

29日(土)は主に一次救命処置、主な対象は救急隊員・看護師です。

午前中の事例検討では、救急隊→近隣医療機関→県立こども病院PICUへと連携した重症症例を全体で共有しました。次に小児評価の講義とデモンストレーションを行ないました。

午後は呼吸障害・ショック・けいれん・外傷の四つのブースに分かれてシミュレーションを行ないました。

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自分が担当させて頂いた外傷ブースでは、小児重症外傷患者さんをドクターヘリと連携してPICUに広域搬送する想定でシミュレーションを行ないました。

30日(日)は主に二次救命処置、主な対象は医師・看護師です。

午前中は講義に続いて気道管理・呼吸障害・ショック・心肺停止の四つのブースに分かれてシミュレーションを行ないました。

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午後は「小児の敗血症」に関して講義と事例検討が行なわれました。

重症な小児患者さんは非常に稀です。しかし、いざ出会った際に適切な判断と初期対応を行なうためには・・・。

まずは実際にあった事例を全体で共有すること、そして実事例に基づいたシミュレーションを行なって経験を積むことが非常に重要と思います。
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