聖隷三方原病院 高度救命救急センター    ドクターヘリのブログ

静岡県西部地区でドクターヘリを運営している 聖隷三方原病院 高度救命救急センターのブログです.

第11回静岡県西部ドクターヘリシミュレーション 開催しました

救命救急センター 救急科 志賀です。

7月29日、第11回静岡県西部ドクターヘリシミュレーションを開催しました。

今回のテーマは(1)消防機関への啓蒙 (2)多機関の連携 です。

県西部中部及び愛知県東三河の各消防、そして聖隷浜松病院・順天堂大学静岡病院・三重大学病院等の医療機関から、計50名以上にご参加頂きました。

救命救急センター長 早川先生の開会のご挨拶に続いて、まずは屋上ヘリポートに移動。機体の見学や患者さん搬送時のストレッチゃー出し入れ等の確認を行いました。

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引き続き実技訓練です。

訓練【1】菊川消防、菊地先生・長谷川Ns(聖隷三方原病院)

重症外傷傷病者への対応を全体で確認し、共有しました。

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訓練【2】志太消防、松浦先生・長谷川Ns(聖隷三方原病院)、林先生・太田Ns(三重大学病院)

場所は藤枝市内の山間地、高エネルギー外傷により傷病者が2名発生。まず西部ドクターヘリが要請、出動途上に東部ドクターヘリも応援要請。東西2機のドクターヘリを用いて、2名の傷病者をそれぞれ静岡市内の医療機関に分散搬送しました。三重チームには東部ドクターヘリ役としてご参加頂きました。

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訓練終了後は全員で振り返り。スモールグループディスカッション形式でそれぞれが考え、互いの意見や感想を述べ合いながら、要点の確認や整理を行いました。

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最後に全員で通信センターに移動。消防機関からCSに出動要請が入り、実際にドクターヘリが離陸するまでの流れを確認しました。

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消防機関の皆様は、「こういう事案でドクターヘリを要請したらこうなるんだ」という基本的なイメージを抱くことが出来たのでしたら幸いです。

また医療機関の皆様は、応援要請時の複数ドクターヘリの対応について、訓練で経験を積むことに加えて互いの顔の見える関係作りが進み、今後のスムーズな連携に繋がれば・・・と思います。

ご参加頂いた皆様、暑い中お疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。

猛暑!!

みなさん、こんにちは。中谷です。
久しぶりのブログ更新!!ですが、今日は静岡県西部地区は平和な1日だったようで、
ヘリの出動要請はありませんでした。
ERも日中とても平穏で、皆さん熱いからおうちでおとなしくしているのでしょうね。

今日のヘリ担当は私と、長谷川Ns.、2年目研修医OJTの楠Dr.でした。
今日は朝からすでに猛暑。
朝の機材チェックの時には、すでにヘリポートはモワッと熱気に包まれていました。

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駐機してあるヘリの機内はエアコンも効いておらず、既にすごく熱い・・・
そんな中、楠Dr.と長谷川Ns.が頑張って機材チェックしています。

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今日の浜松地方は35℃オーバーの猛暑日でした。
どんなに熱くても、寒くても、ヘリが飛ぶ限りはお休みはありません。
今日も現場に出れば、汗だく、熱中症の危険も伴う活動となったことでしょう。
自分が傷病者にならないように、気をつけて活動していきたいものです。

河瀬さん フライトナース研修修了

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリ医療スタッフは、志賀・河瀬Ns(市立函館病院/OJT)・鈴木Nsです。

出動要請は3件。1件目は近隣の医療機関にドクターカー方式で搬送、2件目は基地病院にドクターヘリで搬送しました。

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2件目の終盤に更に3件目の重複要請あり、先ずドクターカーでセカンドチームが出動し早期接触→ドクターヘリが搬送のため迎えに行くというプランを進めましたが、キャンセルとなりました。

更に浜松市消防ヘリの搬送ミッションもありました。

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7月1日から始まった河瀬さんのフライトナース研修は、本日最終日。メインナースとしての役目をしっかりと果たし、ほぼ志賀・河瀬さんの二人で出動したのに近い環境で2事例に臨まれておられました。

河瀬さんは2週間の研修を通じて、キャンセルを除いたドクターヘリ出動9件に加えて、ドクターカー出動2件を経験して頂きました。更に机上訓練やシミュレーション訓練も行いました。限られた期間ではありますが、様々な経験を積まれたと思います。函館と浜松の地域の違い、病院の違い、気候の違いなども実感されたと思います。

フライトナース研修本当にお疲れ様でした。浜松で得た経験を自分なりに咀嚼して、北海道道南地域の救急医療充実のために最善を尽くして頂きたいです。今後とも益々宜しくお願いします。







今日のドクターヘリ。

みなさん、こんにちは。
今日のブログ担当は中谷です。

今日は私と、最近出世してとんとヘリ当番の少なくなった村松Ns.、
そして函館から研修に来ていらっしゃる河瀬Ns.がOJTで同乗でした。

今日の要請は1件。
浜松市の山間部での事案でしたが、
搬送先が長野県の飯田市立総合病院まで行ってきました。

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                 飯田市立総合病院ヘリポートにて

長野県は静岡県の隣県ではありますが、
県境はずーっと山林で、あまり直接陸路で往来することはありません。
直線で行くとなるとずっと山道を走ることとなり、高速道路だと愛知県側に大きく周り込まないと行けません。
そんなこんなで浜松から陸路で飯田まで行くとなると、3時間程度かかりますが、
今日はドクターヘリで約20分の搬送でした。
改めてヘリの機動力を実感する事例でした。
機体が先日耐空検査から帰ってきたBell429だったのも、また速さが際だつ要因だったかも知れません。

今日は一日雨が降ったりやんだり・・・
ヘリもお天気の状況を見て運休になったり、運航再開したり・・・
そんな一日でした。

Bell429が戻ってきました

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリ医療スタッフは、志賀・河瀬Ns(市立函館病院/OJT)・山田Nsです。

7月10日に台風避難のためEC135(JA115D)は名古屋空港へ。そして本日、台風避難を終えて、更に耐空検査も終えたBell429(JA01DW)が浜松に戻ってきました。

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EC135とBel429は、機体自体が異なるだけでなく、例えば搭載する医療資機材も、ヘルメットやシートベルトも異なります。機内のレイアウトも逆になります。

朝8時に聖隷三方原病院着。フライトNSと整備士さんとで機体入れ替え作業を行ない、8時30分からのスタンバイ開始に備えます。

本日のドクターヘリ要請は4件。そのうち2件は救急隊現着前の要請→現着した救急隊の判断で上空キャンセル。残りの2件に対応しました。

1件目は、東部ドクターヘリからの応援要請です。浜松から県東部に向う際には、給油し燃料を増やしてから離陸し、更に飛行時間も長めになるため、要請を頂いてから現着までにやや時間を要します。本事案ではこの間に救急隊が地元の医療機関に患者さんを一旦搬送し、応急的な対応を済ませます。その後当方と合流、静岡市内にヘリで搬送しました。

2件目は、浜松市内からの要請です。非常に早い段階で要請を頂いたため、早期に合流し全身状態の安定化→早期の医療機関搬入を行なうことが出来ました。救急隊の好判断と思います。

要請頂いた消防機関の皆様、お疲れ様でした。そして患者さんを収容して頂いた医療機関の皆様、ありがとうございました。

OJTの河瀬さんは、機体入れ替え作業を通して2機のドクターヘリを体験して頂いています。更に研修中にドクターヘリとドクターカーの双方で出動経験を重ね、本日の出動時はメインのフライトナースとしてしっかりと活動されておられます。

先日もご紹介しましたが、河瀬さんにとっては「実際に函館に帰ったら・・・」という視点が非常に重要になります。特に道南ドクターヘリの運航が開始された際には、1件目のような緊急外来搬送(ヘリが出動してから合流まで時間がかかるため、一旦地元の医療機関に収容する)といった運用は実際に想定されます。

残り短い研修期間になりますが、浜松で得た経験を今後道南で最大限に活かして頂きたいです。


函館より

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリ医療スタッフは、志賀・鈴田Ns・河瀬Ns(市立函館病院/OJT)です。

出動は1件。市内の医療機関から当院までの転院搬送に際して、出動指示を受けた救急隊が「緊急性が高い」と判断してドクターヘリ要請となったものです。医療スタッフはドクターヘリで先方の医療機関に迎えに行き、患者さんの緊急対応を行ない、全身状態の安定化を図りながら搬送を行ないました。

当院では、これからドクターヘリが導入される地域からの医師・看護師の研修を受け入れています。

今年冬から、北海道4機目の「道南ドクターヘリ」が函館市に導入される予定です。市立函館病院は、その基地病院となります。河瀬さんは、市立函館病院からフライトナース研修に見えられています。

私が以前に北海道松前町で地域医療に従事していた折に、河瀬さんには重症患者さんの函館市内への転院に際して大変お世話になりました。その後数年を経て、今こうやって共に働けることは非常に嬉しく、そして感慨深いです。

静岡県西部と北海道道南は、気候も地理的条件も医療的な背景も大きく異なります。使用する機体も運航会社も異なります。ドクターヘリとしての基本的な部分は同じですが、各論の部分で静岡県西部ドクターヘリの運用をそのまま道南ドクターヘリに当てはめることは出来ません。

これを踏まえて、当院で得た経験を「これが道南だったら・・・」とご自分の地域に毎回当てはめて考えて頂くことが大切と感じています。スタンバイ終了後の振り返りは、この点も重視して進めています。

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松原先生 OJT開始

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリ医療スタッフは、志賀・松原先生(2年目研修医/OJT)・長谷川Nsです。

ドクターヘリ出動は1件。志太榛原地域で発生した内因事案に対する救急隊現着前要請への対応です。

ヘリは現場そのものであるゴルフ場の、現場に最も近いフェアウェイに一旦着陸。医療スタッフを現場に投入した後に再び離陸し、救急車とのアクセスの良い駐車場に向います。

医療スタッフはフェアウェイからグリーンまで走り、先着した救急隊と合流。患者さんへの対応をしつつ、ヘリの待つ駐車場に移動。患者さんを機内に搬入後、静岡市内の静岡済生会病院に搬送しました。

静岡済生会病院は屋上ヘリポートを備えており、ヘリのアクセスが非常に良いのでしばしば搬送させて頂いております。本日も患者さんを受け入れて下さって本当にありがとうございました。

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尚、先月ヘリポートの塗り替え作業を行なったとのこと、鮮やかな赤色のヘリパッドとなっていました。

ヘリは静岡ヘリポートに移動して給油。機体もスタッフも一休みさせて頂いた後に、基地病院に帰投となりました。

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(真ん中が松原先生です)。

松原先生は今月から救急科ローテート開始、本日が初めてのOJTとなります。緊張の最中、自らの安全確保に充分注意しつつ、初めは長谷川さんの後で全体の動きを見つつ処置の介助を行ない、その後は患者さんの継続的な観察を行ない、状況の共有に努めました。ヘリ搬送の流れも経験出来ました。

松原先生は一ヶ月間の救急科ローテートとなります。やや短い期間となりますが、積極的に現場での経験を積んで、今後の診療に活かして頂きたいです。

平成26年度 静岡県西部ドクターヘリ運航調整委員会

救命救急センター 救急科 志賀です。

昨日2014年7月2日、アクトシティ浜松において、平成26年度静岡県西部ドクターヘリ運航調整委員会が開催されましたので御報告します。

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座長の挨拶に続き、当院から順に発表がありました。

(1)静岡県西部ドクターヘリ運航要項の改訂について (早川先生)
・平成25年11月の航空法施行規則第176条改正に伴う、ドクターヘリの運航要項の改訂について。今後各機関・学会・静岡県東部ドクターヘリ等と調整しつつ進めていく方針が示されました。

(2)平成25年度静岡県西部ドクターヘリ運航報告 (早川先生)
・ドクターヘリ出動総数は555件でした。運航調整委員会や事後検証会、当院で開催するシミュレーション訓練に加えて、消防機関に出向いてシミュレーション訓練や勉強会を実施したことで、消防機関等との顔の見える関係作りが進み、ドクターヘリに対する理解が一段と深まり、要請数の増加に繋がったと考えます。
・119番からヘリ要請までの平均所要時間は、全国平均13分と比べて静岡西部は8分でした。非常に早い段階で消防機関からドクターヘリ要請を頂きました。
・内訳は現場出動402件(72.4%)、施設間搬送36件(6.5%)、キャンセル117件(21.1%)と現場出動が約3/4を占めました。この他に更に不応需が81件ありました。
・疾患の内訳は、診療患者全459名のうち、外因性疾患が302名(65.7%)名、内因性疾患が157名(34.2%)でした。
・ドクターヘリの効果ありと判定したものは、全体の54.5%でした。

(3)平成25年度事例発表 (矢野先生)
・特に救命効果の大きかった3例について、それぞれの事例とポイントの紹介がありました。

このように、運航調整委員会は一年間の総括を行なうと共に、関係各機関との情報共有を進める場となります。

特に、ドクターヘリの運航には医師会・消防・地域の病院及び基地病院・県及び市町・保健所・運航会社・警察など、実に多くの機関が関わります。

昨日は計43機関より、約60名の参加がありました。

今後も関係各機関と一層連携を深めながら、安全運航に最大限留意しつ、ドクターヘリ活動を続けて参ります。


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