聖隷三方原病院 高度救命救急センター    ドクターヘリのブログ

静岡県西部地区でドクターヘリを運営している 聖隷三方原病院 高度救命救急センターのブログです.

ありがとう!!菊地先生。

こんにちは。中谷です。
今日のヘリ担当は私と、大瀧Ns.、今日で救急科ローテ最終日の松田Dr.がOJTです。

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               最後の機材点検。気合入っています。

ところで、今日で9月も終わり。
6月から3ヶ月間、静岡県立こども病院から菊地先生が研修に来られていましたが、
今月で研修終了してこども病院へ帰ることとなりました。
ということで、昨夜は大送別会。

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                    お店貸し切りでした!!

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           あれ?なんか矢野先生若い子達に囲まれて楽しそう??

いつもの焼き肉屋で、総勢30人で盛り上がりました。
ドクター、ナース、研修医、バイトの学生さん、事務職員、中日本航空の皆さんと
いろんな職種が集まり、菊地先生の人望の深さを改めて知る機会となりました。

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                   いつも爽やかな菊地先生!!

今回で2回目の研修となった菊地先生でしたが、
もはや研修ではなく、完全にスタッフドクターとして働いて頂き、感謝感激です。
来年は本当のスタッフとして戻ってきてくれたら嬉しいなぁ・・・

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                      今日も快晴です。

10月からは新しい先生がこども病院から研修に来られます。
菊地先生。こども病院に帰っても頑張って下さいね。

第160回静岡県西部ドクターヘリ事後検証会を開催しました。

救命救急センター 救急科 志賀です。

2014年9月25日、第160回静岡県西部ドクターヘリ事後検証会を開催しました。

まず8月の全事例(ドクターヘリ50件とドクターカー5件)を振り返りました。

次に、「愛知県内で発生し、愛知・三重・静岡西部の3機のドクターヘリが対応した多数傷病者事案」の詳細な検討を行ないました。

担当は、OJTとして出動した2年目研修医の松田先生です。

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まずは事案の全体像について
・状況と概要
・時間経過
・消防と各ドクターヘリの動き
・全傷病者の負傷程度・搬送先・搬送方法

次に応援チームの感想として
・活動中は事案全体の把握が中々難しかった
・地元と異なる他県への出動であったため、搬送先や搬送時間のイメージが掴みにくかった
・残燃料、活動時間、給油のタイミングに常に配慮していた

最後にまとめとして
・隣県ドクターヘリへの応援要請が早期であった
 →応援出動に際しては離陸前に給油して燃料する場合も多く、更に飛行時間そのものも長いため、要請から現着までにやや時間を要する。よって、応援ドクターヘリをより早期に現場投入するためには、一段と早い応援要請が重要になる。
・それぞれのドクターヘリの役割が明確であった
 →先着の愛知ドクターヘリが統括、後着の三重及び静岡西部ドクターヘリは搬送、とそれぞれの役割がはっきりしていた。

これらの順に、沢山の写真や地図も活用して用いて非常に分かりやすく発表がありました。

最後に救命救急センター長の早川先生より、多数傷病者事案への対応として、松田先生の発表も踏まえて
・消防機関は、応援ドクターヘリ要否の判断を早期に行ない、早期に地元ドクターヘリとその判断を共有する
 →地元ドクターヘリと近隣ドクターヘリとの間で早期に情報共有が開始される
・航空法に基づき、応援ドクターヘリの要請自体は消防機関から行なう
・複数の職種の集合時の統括は、それぞれの職種内で行なう 
 →消防は消防同士、ドクターヘリはドクターヘリ同士
・多数傷病者事案では、分散搬送を心掛ける

これらの追加のアドバイスがありました。

今回の検証会は特に、「もしも万が一自分の地域で発生してしまった際にどう対応するか」という視点も含めて、参加者全員のそれぞれの職種や立場で事案を共有しました。

3つの事案の重複

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日は秋分の日、東海地域は秋晴れです。

ドクターヘリは志賀・OJT終盤の松田先生(2年目研修医)・大瀧NSがスタンバイ。祝日の救急外来診療と並行して出動要請に備えます。

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まず事案①は朝一番。スタンバイ開始しこれから機内点検というタイミングの、市内からの要請に対応しました。

次に事案②も市内からの要請。現場直近に着陸、基地病院にヘリ搬送の方向で現場活動を進めている最中に要請(事案③:他市)が入り、まもなく現場離陸という際に更に要請(事案④:市内)が入ります。

通信センターとドクターヘリとで短い時間で方針を協議、まず目の前の患者さんの基地病院へのヘリ搬送を優先します。そして次事案に備えるため、患者さんは屋上へリポートで出迎えてくれた救急外来スタッフに引き継ぎ。機体はすぐに給油開始。

給油中に事案④は救急隊により近隣医療機関に搬送となったと連絡あり。給油を終え事案③へ離陸準備を開始した段階で、救急隊よりキャンセルの連絡が入りました。

事案が3つ重複することは稀で、尚且つそれぞれが刻々と同時に進んで行きます。そして慌ただしい時こそ、ドクターヘリと基地病院の間の確実な情報共有が非常に大切になります。

スタンバイ終了後の反省会では、重複対応について「もしもこうだったら・・・」と考え得る様々な選択肢を挙げて検討しつつ、コミュニケーションの重要性をスタッフ全員で改めて確認し、共有しました。

消防機関の事後検証会「小児救急」に参加しました

救命救急センター 救急科 志賀です。

2014年9月16日、浜松市消防局で開催された事後検証会に参加しました。「小児救急について」がテーマです。

まず冒頭に「重症小児への対応」について、消防職員の皆様向けミニレクチャーをさせて頂きました。

重症小児患者さんを救命するためには、消防機関と医療機関との綿密な連携が欠かせません。特に、救急隊の初期判断が非常に重要になります。そのために、

①重症を重症と見抜く観察 (重症小児の疫学、小児の解剖生理、重症小児の病態)
②必要な緊急処置 (酸素投与及び補助換気)
③情報収集(体重聴取は迅速な2次救命処置に繋がる)
④病院選定 (救命救急センターや高次医療機関へ)
⑤医師現場要請 (ドクターヘリやドクターカー要請)
⑥出動救急隊と指令センターとの連携 (役割の分担)

これらの点についてお話しさせて頂きました。

また、私達のチームがドクターヘリ・ドクターカー・消防ヘリ等で出動する際の小児用資器材についても紹介させて頂きました。

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小児バックには、気道確保・呼吸補助・循環補助などを行うための医療資器材を、小児の年齢や体重・対格別に準備しています。ドクターヘリに1個、ドクターカーや消防ヘリ出動時のため救急外来に1個、計2個準備しています。写真は救急外来に配置してある「小児セカンドバッグ」です。

続いて、管内で発生した実際の重症小児事例3例を取り上げて、消防側と検証医とで現場活動内容について検討を行いました。

重症小児症例はその絶対数が非常に少なく、個々の救急隊員や医療者が対応する機会は非常に稀です。

今回の検証会では、万が一重症小児に対応する場合に備えて、救急隊員・救助隊員・消防隊員・指令科員も含めた消防職員、そして参加者全体で事例の共有を行いました。

更に地域の消防機関と医療機関とが集まって共通のテーマに沿って話し合うことで、互いの連携が進めば・・・と思います。

連休3日目

みなさん、こんばんは。
今日のブログ担当は中谷です。

連休3日目。全国的に快晴みたいですね。
ここ浜松も年中晴れていますが、今日も快晴です。
今日のドクターヘリ担当は中谷と、小割Ns.の2人体制。
久しぶりにOJTなしのメンバーとなりました。

今日の要請は4件。
午前中に1件と、午後に3件でしたが、
最後の2件は待機時間終了後の要請でいずれも日没との戦いではありました。
しかし、救急隊現着後に軽症と言うことでキャンセルとなりました。

今日の日没は17時58分。
日没を過ぎるとドクターヘリは法律上原則現場での離着陸が出来ません。
これからの季節は常に日没を気にしながらの活動となっていきます。
現場の救急隊や指令センターも日没を考慮し、夕刻はいち早いドクターヘリ要請をお願いします。
現着後軽症キャンセルは問題ありませんが、現着後に要請したために、
日没のため現場へたどり着けないことがあります。

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                すっかり空が秋めいてきました。

今日はいずれも現着前の要請でした。
おかげで問題なく現場へ到着できる時間に離陸できました。

今日で長かった3連休も終了。
遊びに行ってお帰りの方もいると思いますが、みなさん事故などないように、気をつけてお帰り下さいね。

連休2日目

救命救急センター 救急科 志賀です。

敬老の日を含めた3連休、本日はその中日です。連休中は対応可能な医療機関がどうしても限られるため、救命救急センターの救急外来にはwalk in・救急車・消防ヘリ・ドクターヘリなどの様々な形で、多くの患者さんが受診されておられます。

消防機関からの出動要請も多く、救命救急センターのスタッフは診療と並行して対応しています。

本日はまず早朝に要請あり。ドクターヘリスタンバイ開始前で、スタッフもまだ全員揃っていません。その時点で出動可能な救急医2名(菊地先生と志賀)が、消防救急車ピックアップ形式のドクターカーで対応しました。

日中は志賀・松田先生(OJT/2年目研修医)・大瀧Nsがドクターヘリ医療スタッフとしてスタンバイ。3件のドクターヘリ出動要請に対応しました。静岡県東部ドクターヘリの応援出動もありました。

ドクターヘリの運航には日頃から安全確保に最大限配慮していますが、救急車とドクターヘリの位置や移動速度を勘案して、離着陸場を公園やグランドに設定する場合があります。

本日は天候の良い日曜日、既に公園やグランドには利用されている方々がいらっしゃいます。ドクターヘリの離着陸場として使用するために、着陸支援を担当する消防機関の方々が必要な説明や安全確保を行ないます。一旦競技等を中断して頂く場合もあります。ご利用の方々にはご迷惑をおかけしてしまう場合もありますが、迅速な人命救助のドクターヘリの目的にご理解頂き、そして安全確保にご協力頂けましたら幸いです。

ヘリの離着陸にご協力下さった皆様、共に活動された消防機関の皆様、患者さんを受け入れて下さった医療機関の皆様、本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました。

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今年も登山。

みなさん、こんばんは。
少々ご無沙汰しておりました。
今日のブログ担当は中谷です。

最近更新頻度も落ちてきて、少し寂しい思いをさせてゴメンね・・・
てなわけで、今日は少し趣向を変えて、
我が救命救急センターの活動の一環として、登山部の活動を御紹介致します。

去年の活動はこちらをご覧下さい↓
http://seireidrheli.blog.fc2.com/blog-entry-252.html#comment

例年の如く(実は今年で7年目だそうですが)、今年も登山部は山へ行ってきました。
年々高齢化が進む救命センターですが、今年も去年と同様オッサン5人旅とあいなりました。
今年の目標は去年断念した北アルプスは槍ヶ岳。
アルピニストなら誰もが一度は登ってみたいという聖地です。
去年は天候不順で断念したのですが、なんと今年も雨の予想・・・
しかし、新たに部長(隊長)に就任した大村部長の勢いで強行決行となりました。

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            上高地から登山道へ。この頃はまだ晴れていました・・・

今年の行程は1泊2日の登山計画。
往路22km、復路24kmの往復46kmを約20時間かけての登山計画です。

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                    途中雪渓もありました。

まだ元気な表情の友也隊員。
しかし、この後当たりから雨がポツポツと。。。
レインコートを着ての登山となりました。
槍ヶ岳山頂すぐの脇の山小屋に着く頃には、疲労と雨風でヘトヘトのビショビショ。
寒さでかじかんだ手をストーブで温め、何とか生気を取り戻しました。

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                 山小屋での食事はおいしい!!

いつもならこの後星空を見ながら、軽く晩酌と行きたいところですが、
外はますます酷くなる雨風・・・
今宵はおとなしく早めに就寝。みんなコテッと眠ってしまいました。

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  山頂すぐ脇の山小屋からも全く山の姿が見えなかったので、山小屋にあった写真を撮ってきました。。。

翌朝は朝一で山頂にtryの予定でしたが、風雨が強いため断念(安全第一!!)。
そのまま大喰岳(おおばみだけと読みます)、中岳、南岳を縦走して下山してきました。

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          大喰岳山頂。何とか視認できます。。。

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              中岳山頂。もはや視認不可能・・・

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               南岳山頂。修行です・・・

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                   雷鳥さんもいました。

下山するまでずっと雨。。。
特に稜線では上下左右から雨風が吹き付け、なかなか辛い下山となりました。
しかし、大きなトラブルもなく、予定通りに下山。
帰りに温泉に入り、生気を取り戻して、おいしい信州蕎麦を食べて、その日の内に浜松へ戻ることが出来ました。

翌日からのオッサン5人の動きが(筋肉痛で)数日間ぎこちなかったのは、言うまでもありません。

教訓 : 雨の登山は喜び少なく、苦痛が多い。

来年は雨の予想だったら、麓の温泉で慰安旅行にしようと、強く心に誓った今年の登山部でした。

9月9日 今日は何の日?

みなさんこんばんは!
本日のブログ担当は、フライトナースのすずきです。

本日のテーマである『今日は何の日?』ですが、皆さんわかりますか?
もちろん(#^.^#)ご存じのとおり、【救急の日】ですよね(*^^)v
知らないってことないですよね!だって救急の日で検索すると、総務省消防庁にも載ってますよ!
もちろん、みなさんご存知かと思いますが総務省消防庁のサイトには、【救急車利用マニュアル】【救急受診ガイド】ももちろんアップされています。

【救急の日】だからこそ、今一度確認してみてはいかがでしょうか(^^)/~~~

そして、【救急の日】にドクターヘリの担当となりましたのは、志賀せんせいと菊地せんせいとわたしフライトナースのすずきの3人でした!
本日の出動はドクターヘリ2件と時間外にドクターカーでの出動(志賀せんせいと松田せんせいとすずきでした)の計3件に対応させていただきました。
3件の事案とも、要請内容から、救急隊より現着前にドクターヘリ・ドクターカーの要請をいただきました。いずれの事案も早期に患者さんに対し初期診療を開始することが出来ました。また、現場では顔なじみの救急隊の方や、消防の方々もいたため、『おう!ともちゃんよろしく!』ってな具合でとあいさつはそこそこに、患者さんの情報や受傷状況などスムーズな情報伝達をしていただき、活動することが出来ました。やっぱり、顔の見える関係って素晴らしいですね!

そして、本日、ご協力いただきました、消防関係の皆様、着陸ポイントとなった近隣の方々、搬送を受け入れてくださいました医療機関の皆様があってこそ、本日も活動することが出来ましたことを、心より御礼申し上げます。
今後とも、より一層、ドクターヘリの活動にご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。


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【救急の日】 お疲れ様でした!

3機のドクターヘリ

救命救急センター 救急科 志賀です。

8月31日(日)、静岡県総合防災訓練が行なわれました。

静岡県東部地域で大地震が発生した想定です。当院DMATチームは、被災地の災害拠点病院である順天堂大学静岡病院に参集し、病院支援の任務に付きました。

大規模災害によって災害拠点病院も被災して充分な機能が果たせない場合、重症患者さんを自衛隊機などの大型機を使って被災地外に「広域搬送」します。そのためには、まず重症患者さんを被災地内の搬送拠点に「域内搬送」して集約する必要があります。災害で陸路が寸断された場合も含めて、ドクターヘリを活用して空路で域内搬送を進めることは非常に重要になります。

当院DMATチームは訓練の後半に順天堂静岡病院のドクターヘリ運航対策室に入り、参集した3機のドクターヘリを東部ドクターヘリのスタッフと共に管理する任務に従事しました。

一方9月3日には、実際に3機のドクターヘリの連携がありました。

愛知県内で発生した局地災害/多数傷病者事案に対して、まず愛知県ドクターヘリが出動。次いで隣県である静岡県西部及び三重県ドクターヘリに応援が要請されました。

当院からは早川救命救急センター長・松田先生(2年目研修医/OJT)・有賀NSが出動。

3機のドクターヘリは全て広いグランドに着陸し、参集します。

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*向って左から三重機、愛知機、静岡県西部機です。

最先着の愛知県ドクターヘリが指揮を取って全体を統括。後着の静岡県西部及び三重県ドクターヘリは、初期トリアージが済んで搬送先も決定した傷病者の現場処置及び搬送を担当、と役割を分担します。

非常に早いタイミングでの隣県への応援要請によって、3機のドクターヘリが活用され、それぞれの傷病者の早期の分散搬送に繋げることが出来ました。

このような局地災害/多数傷病者事案に対して3機のドクターヘリを効率よく運用する経験は、前述の総合防災訓練のような万が一の大規模災害の際に、5機10機ともっと多くのドクターヘリが参集した場合の対応にもそのまま繋がります。

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