聖隷三方原病院 高度救命救急センター    ドクターヘリのブログ

静岡県西部地区でドクターヘリを運営している 聖隷三方原病院 高度救命救急センターのブログです.

大晦日

救命救急センター 救急科 志賀です。
 
本日のドクターヘリ医療スタッフは、志賀・フライトナースの有賀さん・OJTは2年目研修医の大野先生です。
 
出動は2件でした。どちらも消防指令センターの判断で覚知段階でのドクターヘリ要請を頂き、救急隊とドクターヘリの双方が現場に向かいます。
 
救急隊が先着し、1件目ではドクターヘリが必要と判断し要請継続。2件目では救急隊で対応可能と判断しキャンセル。いづれも素早い判断をして頂いています。

要請継続された1件目の事案では、出動消防隊からの指示で、ドクターヘリは現場直近の農道に着陸しています。着陸地点の両側には消防車両を配置され、消防機関により安全確保も済んでいます。

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 ヘリは現場を右側となるように一旦農道と垂直に着陸し、エンジンカットせずに医師看護師を現場投入。その後再び離陸し、現場が後ろ向きとなるように農道と平行に着陸。患者さんのヘリ搬送が必要な場合には機体後方から搬入するので、その状況に備えて医療スタッフの判断を待ちます。

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・早期にドクターヘリを要請する
・可能であれば、現場直近に安全に着陸する
 
医療スタッフと患者さんの早期のアクセスを果たすための、そして患者さんを早期に高次医療機関に搬送するための、消防機関と運航スタッフの取り組みです。
 
更に、本日は愛知県ドクターヘリによる患者さんの搬送もありました。

・近隣ドクターヘリとの連携 

普段通りの活動を普段通りに行う、そんな大晦日の1日でした。
 
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2014年4月1日から12月31日までの9ヶ月間で565件のドクターヘリ要請を頂き、そのうち478件に出動させて頂きました。要請件数の増加に常に安全運航を重視しつつ対応できたのは、関係各機関の皆様のお陰です。本当にありがとうございました。改めてお礼申し上げます。

ドクターヘリは明日の元旦も、朝8:30から通常のスタンバイを開始します。来年も益々宜しくお願い申し上げます。
 

年末

救命救急センター 救急科 志賀です。

今年もいよいよ終盤となりました。年末年始は対応出来る医療機関が限られるため、救命救急センターには体調を悪くされた患者さんが数多く受診されておられます。スタッフも総出で、お一人お一人に順に対応させて頂いております。

ドクターヘリはいつもと変わらず通常のスタンバイを行っています。

12月28日のドクターヘリ医療スタッフは、志賀・フライトナースの長谷川さん・OJTは前日に続き2年目研修医の中西先生でした。

出動は2件。1件目は、市街地で発生した三次外傷事案。ドクターヘリは現場敷地内の駐車場に着陸、医療スタッフは救急車まで走って合流、直近医療機関にドクターカー方式で搬送させて頂きました。救急車内活動は救急隊全員と医療スタッフとで分担・連携して進め、その中で中西先生も自分の役割をきっちりと果たしてくれました。

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2件目は、県東部で発生した複数傷病者事案(傷病者2名)に際して、先着の静岡県東部ドクターヘリからの応援要請への対応。徐々に日没が近付く時間帯における遠隔地からの要請のため、ヘリは給油し燃料を増やし、人員は志賀と長谷川さんの2名で出動。先着の東部ドクターヘリの判断は、初期トリアージ黄色と黄色。前者は東部機で静岡市内の救命救急センターへ、後者は西部機で西部基地病院へ、それぞれ分散搬送を行いました。

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翌12月29日のドクターヘリ医療スタッフは、志賀・フライトナースの宍戸さん・OJTは消化器内科の仲間先生。

出動は2件。1件目は市内から当院への施設間搬送に際して、救急隊の判断で要請があったものです。互いの位置関係と移動時間等からヘリより陸路の方がアクセスが良いと判断され、丁度他の患者さんを当院に搬送してきていた別の救急車に仲間先生と宍戸さんが乗り込み、ドクターカー方式で対応しました。

2件目も市内から当院への施設間搬送、ドクターヘリで迎えに行く形となります。医療スタッフ3名で出動、仲間先生が終始活動をリードされ、状態の安定化を図りつつ搬送を行いました。

今月のドクターヘリ出動は、先日の時点で50件となりました。救急現場からも、そして施設間搬送に際しても、救急隊の皆様からは、患者さんのために必要と判断された際に、迅速かつ躊躇の無いドクターヘリ要請を頂いているものと感じています。そして、一件一件の出動の積み重ねは、年末年始も全て出張体制で安全確実な運航を支えて頂いている、中日本航空のスタッフの皆様の協力のお陰です。

今年も残り2日となりました。連日の冷え込みの中で年末年始の慌ただしい日々が続きますが、互いに体調管理にも留意しつつ、引き続き宜しくお願い申し上げます。

がんばれ、中西Dr.!!

みなさん、こんばんは。
今日のブログ担当は中谷です。

今日のヘリ当番は私と小割Ns.、OJTとして研修医中西Dr.が同乗でした。
中西Dr.は将来は精神科希望で、来年度からの後期研修も精神科病院への就職も決まっており、
救急とは若干縁遠い世界へ進路を進まれますが、ローテート研修で現在救急科研修中です。

そんな精神科希望の中西Dr.も希望があれば当然ドクターヘリ研修を行います。
既に当院での2年間近くの厳しい?研修を行っており、
初期診療には一定の自信も持っているはず!!
今日はそんな中西Dr.と2件の現場活動を行ってきました。

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      現場到着前の緊張の面持ち。落ち着いた表情は自信の表れか!?

1件目は山間地域での外傷事案。
近くのゴルフ場のコースに着陸させていただき、診療を行いました。
一通りの評価と処置を行い、そのまま当院まで搬入。
搬入後も一貫して中西Dr.が診療を行います。
もちろん我々スタッフDr.が傍らで補助をしますが、ほとんど手出しすることもなく、
患者さんを入院まで管理することが出来ました。

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                  暖かく天気の良い1日でした。

2件目は浜松市内山間地域での事案で、患者さんに接触するまで、時間を要する事案でした。
接触後は速やかに処置を終え、当院まで搬送。
付き添いの関係で中西Dr.は現地で降機。陸路で自力での帰投となりました。
病院まで車で約1時間30分。ヘリでは約7分。機動力の違いを実感してもらえたと思います。

当院では2年目ローテートの研修医には希望者にドクターヘリ同乗実習(OJT)を行っていますが、
ほぼ全員が希望でOJTを行います。
病院内では体験できないプレホスピタルの現場は、3年目以降の後期研修で、
救急とは直接関係のない進路に進んでも、医師としては一生の財産になると思っています。
病院内で急変対応は出来ても、道端に倒れている人を適格に評価、処置するのは意外と難しいものです。
明日も中西Dr.のOJTは続きます。
がんばれ、中西Dr.!!

クリスマス出動訓練と、新生児蘇生勉強会

救命救急センター 救急科 志賀です。

昨日12月25日はクリスマス、日勤後に研修医の出動訓練を行いました。

夜間帯の消防機関からの出動要請の増加に際して、フライトドクターやフライトナースに加えて研修医も出動する機会が増えています。研修医は救急科ローテーション中のドクターヘリOJTに加えて、臨床研修センター主催の勉強会として出動シミュレーション訓練も定期的に行っています。
 今回は、2年目でドクターヘリOJTの経験を積んでいる最中の大野先生と、来年度のOJTも見据えて1年目の小川先生が訓練者として参加。

事例(1):成人の重症外傷
141225 事例①前半


事例(2):乳児のアナフィラキシーショック
141225 事例②

これらに対して、準備→出動→現場活動→搬送開始の流れを、実技とデブリーフィングを重ねつつ学びました。

そして本日の日勤後は、静岡県立こども病院小児集中治療科から来られている元野先生による、新生児蘇生の勉強会を行いました。

救急外来を受診された方が、受診中に墜落分娩をしてしまい、そして赤ちゃんの具合が良くないという設定でシミュレーション開始。その場に立ち会った研修医とフライトナースが、小児科医や産科医等が到着するまでの間に赤ちゃんの状態を評価しつつ、保温・気道確保・呼吸補助等の対応を開始する訓練を行いました。訓練後は元野先生により、グループディ スカッションと質疑応答を交えながら新生児蘇生の知識を確認。更にその後、人形を用いてスキルの練習も行いました。

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元野先生は10月から当院に来られ、私達と一緒にERやドクターヘリ診療に関わりました。そして小児救急・集中治療や新生児蘇生に関して、私達が元野先生から数多くを学ばせて頂きました。3ヶ月間、本当にありがとうございました。年内最後の年末業務も、ご一緒出来て心強い限りです。来年以降こども病院に戻られても、引き続き宜しくお願いします。

天候の推移を見つつ・・・

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリ医療スタッフは、志賀とフライトナース鈴田さん。

一昨日の降雪→昨日の爽やかな冬晴れを経て、本日の静岡県西部地域は朝から徐々にお天気下り坂の1日でした。

午前中に3件要請を頂き、1件目は離陸前キャンセル、残りの2件に出動し対応しました。

2件目は市内市街地で発生した複数傷病者事案。市内の2つの救命救急センターに分散搬送させて頂きました。

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3件目は市内最北端の山間地で発生した山岳救助事案。 救急隊が出動してから患者さんに接するのも、救助までにも、そして救急車内に搬入するのにも相当の時間を要する見込みです。患者さんは寒さの中で長い時間過ごさねばならず、体温低下も危惧されます。市街地まで一気にヘリ搬送としたいところですが、天候とタイミングが合わないと、医師看護師のみを現場投入してドクターヘリは先に帰投(=長時間かけて陸路搬送)とせざるを得なくなります。

本件で全体の方針をマネージメントしてくれたのは、ベテラン整備士さんでした。刻々と変化する航路上の天候をCSと密に連絡を取りつつ把握。また、救急隊や支援隊の進入経路とその所要時間を消防側と連絡を取りつつ共有。更に残燃料も含めた色々な要素を勘案し、着陸場所を消防側と協議し設定。天候悪化する前にドクターヘリと救急隊とが合流を果たし、患者さんを基地病院にヘリ搬送する事が出来ました。

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ドクターヘリは航空機である以上、安全運航が何よりも優先されます。ヘリの要請を頂く消防機関や私達医療スタッフが思い描く現場活動及びヘリ搬送を実践するためには、運航スタッフが常に留意している安全運航が全ての土台となります。日没前や天候の移り変わる場面等では、より一層の互いの連携が重要になると改めて感じました。

共に活動された各機関の皆様、ヘリの離着陸にご協力頂いた皆様、患者さんを収容して頂いた医療機関の皆様、本当にありがとうございました。 冷え込みの厳しい中で現場活動する日々が続きます。今後も宜しくお願い申し上げます。

【雨は夜更け過ぎに・・・】

ご無沙汰しております<(_ _)>本日のブログ担当は
フライトナース:有賀です。

雨は夜更け過ぎに♪雪へと変わるだろ♪♪
そんなメロディーが聞こえてきそうな師走の昨日は
通称:爆弾低気圧の影響で、当地区でも未明より降雪→朝には数年ぶりの積雪となりました。

12月18日夜間・雪
↑ 夜間帯、ホッと一息。外は・・・。 

12月18日日中
↑ 数年前の記録。ヘリパット一面積雪。いつもと異なった世界観。

昨日のヘリ当番は、松浦医師・OJT:大野医師・有賀の3名体制でした。

12月18日②集合写真
↑ 朝の点検終了後の集合写真。(足下にはまだ雪が・・・日中には天候回復しました)

要請は、各地域より3件。
いずれも現着前もしくは現着後速やかな要請を頂き、救急隊の皆様との協働を経て
当院を含む各地区の医療機関へ搬送させて頂きました。
多忙の中、受け入れ応需ありがとうございました<(_ _)>

12月18日車窓
↑ ミッション終了後、帰投時の一枚。遠方の山々・・・雪化粧。

日勤終了後は、平成26年最後となります「第163回県西部ドクターヘリ事後検証会」が開催されました。
山間地で多数傷病者が発生し
県西部ドクターヘリと県東部ドクターヘリの2機が連携して対応した事例を検討し、全体で共有しました。
示唆に富んだ、且つ日々の連携の大切さを再認識する機会となりました。
厳しい冷え込みの中でご参席頂きました消防機関の皆様、県東部ドクターヘリスタッフの皆様、他関係機関の皆様
本当にありがとうございました。<(_ _)>

爆弾低気圧が通過したとは言え・・厳冬に変わりはありません。
基地病院スタッフ一同、安全・健康管理に留意し引き続き精進して参ります。
どうぞ宜しくお願い致します。フライトナース:有賀でした。

ホッとするひと時.

皆さん,こんばんは,
今日のブログ担当は中谷です.

ここ数日はかなり冷え込んだ毎日で,ERを受診する患者さんも増えて来ています,
病院もいつも満床に近い状態で,重症患者さんも多く大変な日々が続いています.

今日のヘリ担当は私と,ベテラン宍戸Ns.,研修医大野Dr.がOJTで同乗でした.
今日の要請は2件.
転院搬送依頼と,外傷の現場出動でした.

ここ浜松でも朝夕はかなり気温が低いのですが,
日中は風が無ければかなり暖かい日でした.
そんな中今日は静岡市内の病院まで転院搬送を承ったのですが,
搬送を修了して機内の片づけを手伝っている時のひとコマ.

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奥に富士山が雪帽子をかぶった頭をのぞかせています.
静岡もお昼間は天気も穏やかで暖かでした.
搬送した患者さんの一日も早いご回復をお祈りいたします.

帰りに静岡ヘリポートで給油を済ませ,基地病院へ帰投しましたが,
車窓(ヘリ窓?)見える富士山がとてもきれいでした.

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富士山はいつ見ても大きく雄大ですが,
この季節の富士山がやはり一番きれいですね.
しんどい現場活動の間の,ホッと一息つける瞬間でした.

~ヘリの車窓から ぱーと⑬~

みなみなさま こんばんは
フライトナースの すずきです。
今夜は久しぶりのシリーズもの
~ヘリの車窓から ぱーと⑬~
を、お送りいたします。

本日のフライト当番は矢野せんせいと静岡県立こども病院からこられている頼もしい元野せんせいとの三人体制でした…が、本日のERは重症患者さんの対応に追われており、矢野せんせいはERを守るべく、自らヘリには搭乗せず、元野せんせいとわたくしフライトナースのすずきで対応させていただきました。
今日は4件の要請をいただき、うち1件は、他事案と重複したため、浜松消防局の消防ヘリ『はまかぜ』に、他のDrがピックアップしていただき、対応となりました。他の3件には西から東へと静岡県内を飛び回り、対応させていただきました。
そのうち3件目の出動は前事案を終了し、基地病院へと帰投途中に静岡県東部ドクターヘリの応援要請を受け、富士山のふもと近くまで出動しました。やはり、いつも見ている富士山とは違い、静岡県東部でみる富士山はでかかった!



静岡市上空からの富士山

そして、山間部には雪雲がかかり、上空では雪が舞っていました。

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山間部は雪で視界が悪そ~

そして、海上はところどころに白波が立っていましたが、きれいな青色をしてました。

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清水港

そして深海魚で最近話題にも上がる駿河湾。浜名湖と違いとっても深いんです・・・

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風の影響で揺れた影響か、はたまた腕の問題か、地平線が(--〆)

本日は終日、運休になるほどではありませんでしたが、風が強く、ヘリも運航上になんら問題のない範囲ですが揺れました(@_@;)もちろん、患者さんへは適宜声掛けなどさせていただき、対応させていただきました。

ヘリ内で記録を書いたり、患者さんの対応をしたりしているときに酔うことはほぼ、ありませんが、最近、久しぶりに乗った路線バスでスマホを見ていたら、ちょっと気持ち悪くなってしまったすずきがお送りしました(T_T)/~~~

第12回 ドクターヘリシミュレーション

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日、当院において第12回静岡県西部ドクターヘリシミュレーションを開催しました。

全体の司会進行は、矢野先生です。

第一部は、サイバル訓練。もしも万が一ドクターヘリに機体不具合が発生した場合を想定し、不時着時の対応(着水あるいは山中)や寒冷期に救助を待つ間の対応などを、講義や実技を交えて学びました。

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第二部は、机上シミュレーション訓練。多数傷病者事案~局地災害がテーマです。

市内のバイパス下り口にて、軽乗用車とバスの衝突事故が発生し、傷病者が多数発生したという設定です。参加した救急隊員と医師看護師を大きく3グループに分けて、それぞれで実際の時間軸に沿って訓練を進めていきます。

まず、事故発生を受けて出動した救急隊、消防隊、指揮隊などが現場に先着。状況評価、現場の活動場所やレイアウト作り、指令センターへの状況報告と応援要請などを行ないます。

消防指令センターからの出動依頼を受けて静岡西部ドクターヘリも離陸。傷病者多数との情報あり、出動途上に県内外の複数のドクターヘリの応援要請も合わせて行ないます。

現場の救急隊と指揮隊は、傷病者の救出・全体像の把握、個々の傷病者のトリアージ等を進めて行きます。傷病者多数発生が確認され、消防は災害モードに切り替わり、救急車や消防車を増隊します。並行して、消防指令センターは市内の各医療機関に受け入れ照会を進めます。

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静岡西部ドクターヘリが現場直近に着陸し、医療チームが合流。救急隊長、指揮隊長、出動医師が全体の統括を行ないつつ、個々の傷病者の状態把握と重症者の現場処置を開始します。

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救出が進み、重症者多数が判明。市内だけでは対応が困難のため、県内あるいは隣県の救命救急センターにもドクターヘリあるいは消防ヘリを用いて重症者の分散搬送を進めます。

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全ての重症者の搬送を開始した段階で訓練終了。それぞれのグループでどのような活動を行なったか、事故発生時に時間を戻して全体で振り返りと意見交換を行ないました。

ドクターヘリシミュレーションで、局地災害を題材として複数の救急ヘリも絡んだ机上訓練は初めての試みです。参加者がそれぞれの立場や職種に応じて自分の役割を考えながら、課題を抽出し、対応を共に考えました。消防機関と医療機関の顔の見える関係も一層進む機会になったと思います。

また、複数傷病者事案における複数ドクターヘリの連携は、今後益々重要になります。訓練には三重県ドクターヘリのフライトスタッフにも参加され、振り返りでも貴重なコメントを頂きました、ありがとうございました。

お忙しい師走の中参加された皆様、お疲れ様でした。今後も益々の連携を、宜しくお願い申し上げます。

重複要請への対応~チーム間の連携

救命救急センター 救急科 志賀です。

本日のドクターヘリ医療スタッフは、矢野先生とベテランフライトナースの佐奈さんです。

市内からの3件の出動要請に対応しました。うち、1件目と2件目は、昨日に引き続き重複要請でした。

要請(1)内因事案は、基地病院へのドクターカー方式での搬送が決定。ERホットラインには、患者さんの情報以外に「搬送時間は20分位です。もしもその間に次の要請が入ったら、ERスタッフが出動して下さい。自分達がER対応します。」との指示あり、ERとCSで直ぐに共有します。

ERで要請(1)の患者さんの受け入れ準備を進めている最中に、実際に次のドクターヘリホットライン:要請(2)が入ります。ヘリは一足先に帰投して、給油中。ER勤務者のうち志賀と大瀧NSがセカンドチームとして出動準備しつつ、ファーストチームの動きと給油も含めた時間経過をざっと概算。ファーストチームの帰りを待つよりセカンドチームが出動した方が早いと判断し、給油を終えたヘリに乗り込み出動。要請(2)は、先着救急隊との消防無線での交信で複数傷病者事案と判明。ヘリは現場直近に着陸し、緊急度の高いと判断された複数の患者さんの対応を行いました。
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12:09 セカンドチームが要請(2)に離陸
12:10 ファーストチームが要請(1)から帰投

ファーストチームとセカンドチームとが現場とERを入れ替わって対応するパターンは、初めて経験しました。これは、前持って矢野先生から「もしも次の要請が入ったら・・・」という一言を頂いたお陰で、時間差なく進めることが出来たのだと思います。

重複要請にセカンドチームで対応する場合、その間の留守をどう対応するかも含めて色々な準備を極短時間で並行して進める必要があり、特に出動時にかなり慌ただしくなります。しかし、その所要時間は要請が入ってから考えるより、あらかじめある程度の準備をしておくことでぐっと短縮し、何より気持ちの余裕も生じます。「もしも・・・」という想定を常に行いながら動くことが非常に重要、と痛感しました。

消防機関からの出動要請の増加に伴い、要請が重複することも徐々に増えて来ています。安全運航を最優先しつつ、事案の内容と場所・要請のタイミング・日没時刻・救急隊の動き・天候・ヘリの動きや残燃料・自院のマンパワー等の多くの要素を勘案して、短い時間でその対応を判断しなければなりません。場所によっては自院ドクターカー対応、あるいは県東部や隣県ドクターヘリに応援要請という選択肢も生じます。重複時の一つ一つの経験を大切にし共有することにより、頂いた要請には出来るだけ応えられるようにして行きます。

現場から現場へ.

みなさん,こんばんは.
今日のブログ担当は中谷です.

今日も真冬の気圧配置.
風も強めで,めっぽう寒い一日でしたが,ドクターヘリは一日運休する事無く稼働していました.
今日のヘリ担当は私と,ベテラン佐奈Ns.,整形外科からOJTの佐野Dr.の3人体制でした.

今日のヘリ要請は2件.
1件目は内因性疾患の要請でした.
現場へ到着し患者さんの診察,評価,処置を行ない,
ヘリで最寄りの医療機関へ搬送という手はずでしたが,
これから患者さんをヘリへ移動しようとしている最中に,
救急車内で別の救助事案の指令が入ります.

搬送準備を進めながら,現場の指揮隊長さんから情報収集.
どうやら市内別地域で外傷の救助事案が発生したようです.

幸い内因性疾患の患者さんの容体は安定しており,
救急車での搬送でも十分問題無く行なえる状態であったため,
OJTの佐野先生に同乗して頂きドクターカー方式での搬送とさせていただきました.

そして,ドクターヘリはすぐに外傷事案の救出現場へ転向.
救急隊がランデブーポイントへ到着するのとほぼ同時に現場へ到着する事が出来ました.
その後処置を行ない搬送.
タイムロスなくスムーズな活動を行なうことが出来ました.

現場から現場への転向は一瞬の判断が必要になります.
悩んでいる間にも事象はどんどん進行する訳で,
救命現場では一瞬の判断が,患者さんのその後の回復に影響する可能性もあるわけです.

今回の活動では,前現場で指揮隊長が指令と連絡を取ってくれて,
速やかに次の現場へドクターヘリを誘導する方針へ切り替えてくれたことが大きな要因だったと思っています.
今日の活動は,消防との協力がとてもうまく行った活動でした.

強風の中。

みなさん、こんにちは。
そして、ご無沙汰しています。
今日のブログ担当は中谷です。

今日から全国的に冬型の気圧配置。
北日本では吹雪いているところもあるみたいですが、
ここ浜松でも朝から強風が吹きすさみ、体感気温もグッと寒くなってきました。

今日のドクターヘリ担当は私と、鈴田Ns.の二人体制。
今日はOJTはありませんでした。。。
今日のドクターヘリ要請は4件。
うち1件は重複要請のため対応出来ず、残りの3件に対応させて頂きました。

うち1件は聖隷浜松病院さんに搬入させて頂きましたが、
聖隷浜松病院さんは現在病院改修中で、屋上ヘリポートを作っています。

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               大きなクレーンが作業中です。

来年の春には供用開始の予定ですので、更にヘリでの搬送が便利になります。
今後ともよろしくお願いいたします。

今日は県中央部の山間部にも出動しましたが、現場は雪が降っていました!!
この時期の静岡で雪にお目にかかれるとは思っていませんでした。

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          帰りのヘリから雪帽子を被った富士山が綺麗に見えました。

一気に寒くなってきましたので、救急外来も忙しい季節になってきました。
皆さんもお体には十分気をつけて下さいね。
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