聖隷三方原病院 高度救命救急センター    ドクターヘリのブログ

静岡県西部地区でドクターヘリを運営している 聖隷三方原病院 高度救命救急センターのブログです.

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北消防署の訓練に参加しました

救急科 志賀です。
 
先週、消防署での訓練に連日参加させて頂きましたので、その御報告です。
 
8月7日(金)、浜松市消防局北消防署 三ヶ日出張所の訓練に、志賀・佐奈NS・鈴木NSが参加させて頂きました。

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 この日は「ドクターヘリ対応」の訓練。三ヶ日町地内の建物の3階で脳卒中疑いの傷病者が発生したという想定です。現着した救急隊が、直ちに消防隊とドクターヘリを要請。外傷の可能性も否定できず全脊柱固定を実施し、消防隊と連携して傷病者を3階から1階に移動させます。

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並行して、観察所見を消防無線でドクターヘリに送信します。傷病者を救急車内に搬入した所で、ドクターヘリ医療スタッフが到着し合流。

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脳梗塞であれば血栓溶解療法適応にも成りうる状況であり、ドクターヘリで基地病院に素早く搬送とします。
 
翌8月8日(土)、同消防署 曳馬野出張所の訓練に、志賀・2年目研修医の小川先生が参加させて頂きました。
 
この日は「瓦礫の下の医療」の訓練。当地域で大規模な地震が発生し、建物の崩落により瓦礫の下敷きになってしまった傷病者に、消防機関から出動要請されたDMAT隊が対応するという想定です。
 
始めに消防指揮本部に参集。指揮隊、救助隊、消防隊、救急隊等の各隊に医師2名も加わり、現状の評価・傷病者の救出方法及びその手順・医師の関わり等について一つ一つ確認を進めます。

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まずは、救助隊員が瓦礫の中に進入し傷病者と接触。その状態は無線を通じて指揮本部と共有されます。

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 続いて、救助隊員の誘導に従って医師が瓦礫の中に進入。両肘と両膝を使いながら少しずつ傷病者に近づきます。

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 傷病者に接触。簡潔な診察の後、必要な最低限の医療処置を行います。

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 処置の済んだ傷病者は救助隊員によりパッケージングされ、少しずつ移動され、救助完了。
 
次いで、研修医の小川先生も瓦礫の中への進入訓練を行いました。

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 ヘルメット・ヘッドライト・ゴーグル・マスク・革手袋・肘当て・膝当て等、自らが負傷せぬよう必要な装備を行った上で匍匐の要領で進むのも、限られたスペースでの診療も、傷病者の移動も、非常に大変でした。しかも現場そのものも常に崩落する可能性あり、安全面に最大限配慮しつつ活動時間は最小限にしなければなりません。その為には個々の鍛錬だけでなく、各隊・各隊員との密な連携が絶対に欠かせないと強く感じました。

このようなケースは稀ですが、今回の訓練は、平素の救助事案における救助隊と医療スタッフとの協同に活用出来る部分が沢山ありました。
 
2つの訓練を通じて、消防側と医療側との互いの顔の見える関係作りも進んだのなら幸いです。
 
酷暑の中の訓練に参加された皆様、お疲れ様でした。そして訓練に呼んで下さった北消防署の皆様、本当にありがとうございました。

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